アミューズメント通信


Last updated on February 20, 2020

【ニュースダイジェスト】

 .米国のウォルトディズニー社は2月4日、第1・四半期(10−12月)決算を発表、売上高は36%増の208億5千8百万ドル、純利益は23%減の21億3千3百万ドルだった。部門別でケーブルテレビなどの売上高は24%増の73億6千百万ドル、営業利益は23%増の16億3千万ドル、テーマパークなどの売上高は8%増の71億9千6百万ドル、営業利益は9%増の23億3千8百万ドルなど。第2・四半期は中国発の新型コロナウィルス流行の影響を受け、上海ディズニーランドが1月25日から、また香港ディズニーランドが26日から閉鎖されており、業績悪化は必至と見られている。

 .アジア有数のカジノ都市、マカオを訪れる旅客数が9割以上減少し、2月第1週には過去最低になった、とマカオ治安警察局が2月12日までに明らかにした。新型コロナウィルスの影響が出始めた1月20〜26日に減少は始まっていたが、2月4日に感染者が確認され、5日に(8ヵ所のカジノホテルを含む)すべてのカジノに対する、15日間の営業停止命令が発表された。その結果、1月27日から2月10日までの旅客数は前年比90%減の18万7千人となった。ウィルス感染確認数は12日現在10件にとどまっているが、とても「リゾート」とは言えない状況に経営各社も困惑している。

 .バンダイナムコHDは2月6日、第3・四半期までの累積(4−12月)決算を発表、売上高は1%増の5325億7千6百万円、経常利益は3%増の734億3千百万円、純利益は1%減の529億4百万円だった。部門別でトイホビーの売上高は9%増の2009億円、利益は30%増の286億円、ネットワークエンターテインメントの売上高は3%減の2320億円、利益は3%増の364億円、リアルエンターテインメント(ゲーム場と業務用)の売上高は8%減の690億円、利益は72%減の11億円、映像音楽プロデュースの売上高は316億円、利益は23%減の55億円、IPクリエイションの売上高は21%減の117億円、利益は1%減の35億円など。うち業務用の売上高は182億円(前年同期263億円)、ゲーム場は国内264店、海外42店の計306店で、売上高は509億円(496億円)。通期予想は売上高7200億円(修正せず)、経常利益765億円(前回予想では710億円)、最終利益540億円(500億円)と上方修正した。

 .セガサミーHDは2月5日、第3・四半期までの累積(4−12月)決算を発表、売上高は12%増の2808億8百万円、経常利益は187%増の258億5千2百万円、純利益は229億8千9百万円(前年同期は6億8千万円の赤字)だった。部門別で遊技機の売上高は13%増の862億円、利益は116%増の207億円、エンタテインメントコンテンツの売上高は12%増の1862億円、利益は53%増の161億円、リゾートの売上高は4%増の82億円、損失は23億円。コンテンツのうち業務用の売上高は412億円(409億円)、利益は3億円(30億円)、ゲーム場の売上高は322億円(307億円)、利益は17億円(22億円)。通期予想は売上高3670億円(4月の前回予想では3900億円)、経常利益240億円(230億円)、最終利益210億円(150億円)と修正した。

 .スクウェア・エニックスHDは2月5日、第3・四半期までの累積(4−12月)決算を発表、売上高は4%増の1897億千5百万円、経常利益は68%増の279億9千5百万円、純利益は107%増の191億9千万円だった。部門別でデジタルエンタテインメントの売上高は3%増の1369億円、利益は94%増の295億円、アミューズメント(ゲーム場と業務用)の売上高は2%減の336億円、利益は1%増の14億円、出版の売上高は35%増の138億円、利益は65%増の49億円、ライツ・プロパティの売上高は28%増の65億円、利益は34%増の7億円。

 .ラウンドワンは2月7日、第3・四半期までの累積(4−12月)決算を発表、売上高は7%増の770億4千6百万円、経常利益は10%増の55億5千7百万円、純利益は8%増の35億3千百万円だった。店舗は国内が2店減の103店、米国が11店増の39店。国内は減少傾向だが、米国でショッピングモールへの出店を進めている。種別売上高はゲーム場が10%増の393億円、ボウリング場が3%増の174億円、カラオケ(米国はその他含む)9%増の85億円、スポッチャが2%増の94億円、など。中国・ロシアでの進出を準備している。

 .カプコンは2月4日、第3・四半期までの累積(4−12月)決算を発表、売上高は14%減の529億8百万円、経常利益は38%増の187億2百万円、純利益は42%増の130億6千5百万円だった。部門別ではデジタルコンテンツの売上高が15%減の405億円、利益が30%増の198億円、ゲーム場は2増の10店舗で、売上高が14%増の92億円、利益が37%増の11億円、遊技機基板などの売上高が80%減の6億円、利益が3億円(前年同期は6億円の損失)など。通期業績予想は売上高800億円(5月の前回予想は850億円)、経常利益220億円(195億円)、最終利益155億円(140億円)と修正した。

 .ゲーム場の遊技料金決済システムの標準規格化に向けて、日本アミューズメント産業協会(JAIA、里見治会長)が決めた「アミューズメント施設向け電子マネー決済システムの規格の標準化」に基づく、決済インフラが採用されたことが2月7日明らかにされた。JAIAによる標準化は加賀電子、コナミアミューズメント、セガ・インタラクティブ、トッパン・フォームズの4社が合意し、JAIAと連携して進めるとされている。これにはトッパン・フォームズ、TFペイメントサービス(TFPS)による決済方式「シンカクラウド」が採用されたとのこと。2025年までにキャッシュレス化40%を実現するという。さてどれだけ多くのオペレーターが付いて来れるか、注目される。

 .小学館の幼児向け雑誌「幼稚園」4月号(2月29日、1350円で発売)の付録に、紙で組み立てる「ワニワニパニック」が付くことになった。許諾したバンダイナムコエンタテインメントが明らかにした。同社が完全協力したもので、しかも原作開発当時のスタッフが監修した。モーターユニット付きで5匹のワニが出たり入ったりする動きを再現。カウンターもついており、何点とれたかも分かる。再現クォリティも高く、約30秒間で何点とれるか、試してみる価値はありそう。

 10.東京都練馬区にある遊園地「としまえん」(西武ホールディングス系が経営)が近く閉園し、「ハリー・ポッター」をテーマにした娯楽施設が23年にも開園する方向で交渉中であることが分かった。米国映画大手のワーナー・ブラザーズ社と、西武や東京都などが協議している。としまえんは1926年に開業、戦争で一時閉園した後、戦後はウォータープールなどで親しまれ、本格的遊園地として発展した。しかし近年、強力なテーマパークに客足を奪われてきており、コンセプトを一新し巻き返しを図ると見られている。

 11.「みさき公園」(大阪府岬町淡輪)は事業継続を模索してきたが実現に至らず、3月末に閉園することになった。南海電鉄が2月13日、発表した。1957年に開業した総合遊園地で、「南海アミューズメント」を通じて遊園施設など運営してきた。だが09年以来赤字経営で、19年3月に事業撤退を決めたものの、公園運営の継続をめざし岬町と協議してきたが、努力は実らなかった。なお、飼育動物はアワーズ経営の「アドベンチャーワールド」など複数の動物園に受け入れてもらうことで協力を得た。


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業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、2002年6月15日号までで一応休刊、事務所も移転しました。Phone(0798)65‐8361です。