2022年8月15号 Last updated on July 25, 2022
特報
 
 カジノの是非は住民投票で―大阪の住民団体が直接請求。

 HISがハウステンボスを売却するか、交渉中との情報。
海外
 
 中国・マカオのカジノ、ウイルス感染拡大で、再び閉鎖。

 米国ラスベガスのバリ―カジノの大改装で「アーケード」も出現。

国内
 
 エスケイジャパンの3-5月期決算、持ちなおす。

 旧「スペースワールド」の「ビーナスG」姫路に移設、再開。

 

2022年8月15日号のニュースダイジェスト
 米国アタリ社の製品、2人用「ポン」のフライヤーから。いわく「新しい製品」、「新しいコンセプト」、「新しい会社」と新しさを強調しているが、実際、型破りな新しさが特徴になる新しいタイプの会社となった。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになっております。ホームページ下にある「アーカイブ」をご利用下さい。また、単行本「それは『ポン』から始まった」は品切れとなりました。ご購入いただいた皆様、ありがとうございました。

30年前の主なニュース

 東京ドームの「後楽園ゆうえんち」に、地下の新遊園地「ジオポリス」を新設した。セビリア博など、JAPEA海外ツアー実施。セガ社欧州、VR「バーチャレーシング」披露。豪州連邦控訴審が並行輸入を容認。カプコン子会社、カプトロンの社長異動に。(1992年8月15日号)

40年前の主なニュース

 米国のNBCテレビがTVゲーム機特集を組んだ。任天堂は、ファルコンの「クレージーコング」を禁止する仮処分決定を獲得した。セガ社も九娯貿易相手に仮処分手にする。JAMMAはNAOに、コピー排除を求め回答書。(1982年8月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .大阪府・市が進める、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致について、市民団体「カジノの是非は府民が決める 住民投票を求める会」は7月21日、条例案を吉村洋文知事に提出した。知事は直接請求を受けたので、20日以内に府議会を招集、意見を付けたうえで住民投票条例案を提出しなければならない。だがIR整備計画はすでに可決されており、知事は反対意見を付ける可能性が強いと見られる。

 .テーマパークを含む大型リゾート施設「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)が香港の投資会社に売却される方向で、交渉中との情報が7月21日に明らかとなった。ハウステンボスは1992年に開業しだが、03年に会社更生法の適用を申請した。現在約67%を所有している、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)の下で営業を続けている。カジノを含む統合リゾート(IR)の計画がある。

  .中国・マカオは新型コロナウイルスの感染拡大により,カジノを含むあらゆるビジネス施設を、11日から1週間、閉鎖するとになった。スーパーマーケットや薬局など必要不可欠な店舗は営業できる。マカオではこれまで学校や公共施設、バーや映画館などの娯楽施設を閉鎖してきたが、一向に感染が減らないため、カジノも閉鎖することにしたもの。カジノの営業停止は20年2月以来初めて。

 .元九州の遊園地「スペースワールド」で2017年まで活躍した、日本最大規模の宙返りローラーコースター「ビーナスGP」が、「姫路セントラルパーク」(兵庫県姫路市豊富町)に移設されこの夏、楽しめることになった。ドイツの有名な、アントン・シュワルツコフ氏による設計で、高速ドロップ、ひねりドロップを経て、垂直ループ、さまざまな高速ひねりが用意されており、負荷は日本最大の5.2Gとなる。7月16日オープンした。

 .米国ラスベガスの大通り(ストリップ)に面した、シーザース社系のカジノホテル、「バリーズ」ラスベガスが、「ホースシュー」ラスベガスに改名、全面改装するのに伴い、スポーツ賭博のフロアが子どもたちも遊べるアミューズメントゲーム場(仮称「アーケード」)として、再開発されることになった。このアーケードフロアは1階(地上階の2階)に設けられ、80台以上のTVゲーム機を設置、今秋開業の見通しだ。

 .エスケイジャパンは7月14日、第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は48%増の21億6千百万円、経常利益は61%増の1億8千4百万円、最終利益は32%増の1億2千5百万円だった。区分別でゲーム場の景品向け(キャラクター・エンタテインメント)の売上高は77%増の16億円、営業利益は89%増の1億円、キャラクターファンシー向け商品の売上高は3%減の5億円、営業利益は52%減の1千万円だった。

 .サイパンのカジノは混乱して営業を停止したままだが、当分このまま進むもようである。労使紛争が長引いているところに、新型コロナウイルス禍が問題を複雑にした。当事者であるベストサンシャイン(BSⅠ)、インペリアル・パシフィック(NMI)、コモンウェルス・カジノ・コミッション(CCC)が和解に向け、話し合いを重ねてきたが、期限の7月18日現在、合意は成立していない。




◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2022