2022年6月15号 Last updated on May 25, 2022
特報
 バンナム、セガサミー、スクエニの3月決算堅調。

 コナミ、カプコンも家庭用で伸ばす。ラウンドワンも黒字回復。
海外
 米国ディズニー社の1-3月期決算、動画配信サービスが快調。

 米国のストロング博物館で「ミズパックマン」など殿堂に登録。

国内
 オリエンタルランド、有料の予約サービスを導入。

 通天閣のそば、「タワースライダー」開業。

 

2022年6月15日号のニュースダイジェスト
 関西精機製作所(Kasco、1955-94)の「ミニドライブ」のヘリコプター版、「ミニコプタ―」のフライヤーから。眼下の風景を眺めながら、ハンドル操作により牧場、湖、海、船、灯台…をたどっていく。81年4月発売のエレメカアーケードゲーム機。星印に触れると得点していき、一定得点以上だとリプレイできる。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになっております。ホームページ下にある「アーカイブ」をご利用下さい。また、単行本「それは『ポン』から始まった」は品切れとなりました。ご購入いただいた皆様、ありがとうございました。

30年前の主なニュース

 セガ社、米国のコイル氏特許に57億円支払って和解。JAMMAの新会長にセガ社の中山隼雄氏。米国アタリコープ社の反独占訴訟は却下された。日本娯楽機の現地法人が台湾SCロケ開設。JAPEAの山田三郎会長に藍綬褒章。(1992年6月15日号)

40年前の主なニュース

 セガ社申請で、TVゲームの著作権第一公表登録の可能性高まる。NAO理事会で、ギャンブルマシンとメダルゲーム機の区別論議。「コピー品の過半数はJAMMA傘下による」、とNAOはJAMMAに回答。中国・北京で国際AM機展、ABC商会がTV機を出品。(1982年6月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .米国ウォルトディズニー社は5月11日、第2・四半期(1-3月)決算を発表、売上高は23%増の192億4900万ドル、純利益は48%減の4億7000万ドルだった。動画配信サービス「ディズニー・プラス」は会員数が、市場予測を超える6%も増加し、790万人になるなど好調だった。テーマパークは中国の上海ディズニーリゾートが3月中旬以降閉鎖されているが、北米のディズニーリゾーツが再開、回復して急速に伸ばした。

 .バンダイナムコHDは5月11日、3月決算を発表、売上高は20%増の8892億円、経常利益は52%増の1336億円、最終利益は90%増の927億円だった。部門別で家庭用などデジタルの売上高は12%増の3781億円、利益は23%増の696億円、アミューズメントの売上高は29%増の823億円、利益は40億円(83億円の赤字)など。アミューズメント売上高のうち業務用は208億円、ゲーム場は615億円。直営店は国内240店、海外21店。23年3月期の売上高は8800億円、経常利益は1010億円、最終利益は7000億円を見込んでいる。

 .スクウェア・エニックスHDは5月13日、3月決算を発表、売上高は10%増の3652億円、経常利益は42%増の707億円、最終利益は89%増の510億円だった。部門別で家庭用などデジタルエンタテインメントの売上高は6%増の2796億円、利益は17%増の589億円、アミューズメント(タイトーの業務用、ゲーム場)の売上高は34%増の458億円、利益は20億円(前年は16億円の損失)、出版の売上高は8%増の290億円、利益は5%増の122億円などとなっている。

 .セガサミーHDは5月13日、3月決算を発表、売上高は16%増の3209億円、経常利益は333億円(前年は17億円)、最終利益は370億円(12億円)だった。部門別でエンタテインメントコンテンツの売上高は8%増の2359億円、利益は32%増の368億円だった。遊技機部門の売上高は43%増の758億円、利益は102億円(前年は113億円の損失)、リゾート(カジノ含む)の売上高は37%増の86億円、損失は67億円(89億円の損失)。エンタテインメントコンテンツのうち業務用の売上高は497億円、利益は25億円。23年3月期の予想は売上高3750億円、経常利益400億円、最終利益280億円を見込んでいる。

 .コナミHDは5月12日、3月決算〔IFRS〕を発表、売上高は10%増の2995億円、営業利益は104%増の744億円、最終利益は70%増の548億円だった。部門別で家庭用などデジタルエンタテインメントの売上高は5%増の2150億円、利益は4%増の764億円、アミューズメント(業務用)の売上高は11%増の195億円、利益は45%増の34億円、カジノ用ゲーミング機の売上高は4%増の256億円、利益は34億円(前年は20億円の損失)など。23年3月期の売上高は3200億円、営業利益は765億円、最終利益は550億円を見込んでいる。

 .カプコンは5月11日、3月決算を発表、売上高は16%増の1100億円、経常利益は27%増の443億円、最終利益は31%増の325億円だった。部門別でデジタルコンテンツ(家庭用ゲームソフト)の売上高は16%増の875億円、利益は23%増の453億円、ゲーム場は2増1減の42店で、売上高は26%増の124億円、利益は337%増の6億円、遊技機主要部品の売上高は19%減の57億円、利益は3%減の23億円などとなっている。23年3月期の業績予想は売上高1200億円、経常利益480億円、最終利益345億円を見込んでいる。

 .カプコンは5月11日、3月決算を発表、売上高は16%増の1100億円、経常利益は27%増の443億円、最終利益は31%増の325億円だった。部門別でデジタルコンテンツ(家庭用ゲームソフト)の売上高は16%増の875億円、利益は23%増の453億円、ゲーム場は2増1減の42店で、売上高は26%増の124億円、利益は337%増の6億円、遊技機主要部品の売上高は19%減の57億円、利益は3%減の23億円などとなっている。23年3月期の業績予想は売上高1200億円、経常利益480億円、最終利益345億円を見込んでいる。

 .米国ニューヨーク州ロチェスターにあるストロング国立博物館の世界ビデオゲームの殿堂に「ミズ・パックマン」など4ゲームが追加された。ほかに追加されたのは「ダンスダンスレボリューション」、「ゼルダの伝説・時のオカリナ」など。日本では「ミズ・パックマン」は出荷されなかったためそれほど注目されていないが、米国では2種類目の「パックマン」として公認され、業務用がライセンスを受けてミッドウェー社から発売されたので、数も多い。ストロング博物館では展示に加えられた。

 .オリエンタルランドは5月19日から、予約サービス「プレミアアクセス」を導入すると13日発表した。体験したいアトラクションや施設を時間指定して予約するシステムで、従来あった無料の「ファストパス」に代わる、有料のサービス。東京ディズニーランドの美女と野獣「魔法のものがたり」と、東京ディズニーシーの「ソアリン」が対象となり、一回一人2千円だが、将来対象が広がる可能性もある。

 10.オリエンタルランドは5月19日から、予約サービス「プレミアアクセス」を導入すると13日発表した。体験したいアトラクションや施設を時間指定して予約するシステムで、従来あった無料の「ファストパス」に代わる、有料のサービス。東京ディズニーランドの美女と野獣「魔法のものがたり」と、東京ディズニーシーの「ソアリン」が対象となり、一回一人2千円だが、将来対象が広がる可能性もある。




◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc.2022