2021年8月15日号 Last updated on July 25, 2021
特報
 「大阪カジノ」にМGМ+オリックス連合が提案書提出。

 USJ、「鬼滅の刃」テーマでVRコースター導入と発表。

海外
 米国「AEI2021」でロウスリルズ社など新作も。

 米国加州の「ピンボール博物館」、経営難で閉鎖に。

国内
 オリエンタルランド、ラウンドワンが、8月22日まで引き続き制限。

 パレットタウンの観覧車、22年8月末まで。

 

2021年8月15日号のニュースダイジェスト
 米国「AEI2021」(6月30日-7月1日、ラスベガス)にて。写真上は斧(おの)投げをゲームにした、ベイテック・エンタテインメント社の「アクス・マスター」、下はロウスリルズ社のキャラクターもの「マインクラフト・ダンジョンズ・アーケード」(1-4人用)。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになりました。下の「アーカイブ」をご利用下さい。また単行本「それは『ポン』から始まった」は残りわずかとなりました。アマゾンにお申し込み下さい。

30年前の主なニュース

 10月のAMショーに49社が536小間出展申し込み、小間の削減なし。セガ社が日本でも新製品発表、米国製「ホログラム」、新ゲーム「レールチェイス」など披露。タイトーが旅行代理事業手がける。ナムコが新作展、CGポリゴン方式の「スターブレード」発表。(1991年8月15日号)

40年前の主なニュース

 10月のAMショーに71社が出展申し込み。米国セガ/グレムリン社、カラーXYモニターの「スペースヒューリー」披露。メダルゲームを軸に、道府県の青少年条例で規制進む。「ジャンピュータ」商標権問題、買い取り解決。旭精工が青山に本社移転。(1981年8月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)は、9月17日~来年2月13日の期間限定で、アニメ「鬼滅の刃」史上初のVRローラーコースター、「鬼滅の刃XRライド」を導入する、と7月12日発表した。これはVR用ヘッドセットを付けて「無限列車」に乗り込み、「鬼滅の刃」のキャラクターたちと出会い、鬼たちとの戦いに巻き込まれるというアトラクション。期間の前半は第1弾、後半は第2弾とストーリーが分れている。「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」で体験できるとのこと。

 .大阪府と大阪市が誘致する、カジノを含む統合型リゾート(IR)の「大阪カジノ」について、事業者公募に応じた、米国のMGMリゾーツ社とオリックスの連合体は7月20日に、「提案書」を大阪府と市に提出した。それによると、同連合体は総額約1兆円を投資し、2028年までにカジノとホテルなど付帯施設を完成させ、開業する予定。大阪カジノにはこの2社連合体しか提案しておらず、9月にも事業者として認められる見込みとのこと。

 .【前号の米国「AEI2021」(ラスベガス)の続き】 ロウスリルズ社はキャラクターもの「マインクラフト・ダンジョンズ」、中国ワーラップ社は水上バイク「ジェットブラスター」(日系のセガアミューズメント社が欧米で販売する)を紹介した。またインクレディブルテクノロジーズ社(IT)、「モノポリー」を展開するイノベイティブ・コンセプツ・イン・エンタテインメント社(ICE)や、スターンピンボール社も、市場に安定的に製品を供給する仕組みを保っており、注目すべきだ。

 .米国カリフォルニア州バニングにある、世界最大級のフリッパー博物館「ピンボール博物館」の閉鎖が7月20日までに決まった。この博物館は2013年、千九百台以上のフリッパーとアーケードゲーム機を集めてオープンしたが、フリープレイ付きの入場料が大人150ドルと高いのが難点だった。建物が手狭なので移転する必要があるが、高騰する移転費用が捻出できず、今回の事態になった。今後数ヵ月以内にゲーム機は競売に付される予定とのこと。

 .エスケイジャパンは7月14日、第1・四半期(3-5月)決算を発表、売上高は18%増の14億6千万円、経常利益は402%増の1億千4百万円、純利益は462%増の9千5百万円だった。分野別ではゲーム機景品用のキャラクター・エンタテインメントの売上高が45%増の9億円、利益が8千万円、雑貨・量販店向けのキャラクター・ファンシーの売上高が11%増の5億円、利益が2千万円(前年同期は損失5百万円)。前年同期と比べると改善傾向が見える。

 .オリエンタルランドは7月10日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーについて、千葉県によるまん延防止等重点措置の延長をふまえ、8月22日までの間、営業時間を引き続き10時から19時までとすることにした、と発表した。酒類の販売についても、引き続き休止する。両パークでは1日の入園者数を5千人に制限するなど感染防止策を講じている。なお夏の大規模イベントは昨年に続き実施しないが、9月からのディズニーシー開園20周年記念企画は予定通り実施する。

 .ラウンドワンは政府等の緊急事態宣言とまん延防止等重点措置に基づく都道府県の要請を受けて、営業時間の短縮、入場者制限等を7月12日から8月22日まで実施することにした。うち東京都、沖縄県で営業は午後8時まで、カラオケは休業、館内の酒類販売と持ち込み禁止。埼玉、千葉、神奈川県では営業が午後8時まで、酒類の販売は午前11時から午後7時までに限る。埼玉、千葉、神奈川県内でさらに緩和策がある。大阪府では営業が9時までで、飲酒は4人以下に限るなど。

 .複合施設「パレットタウン」(東京都江東区)は12月から順次閉鎖し、大観覧車は22年8月末に営業を終了することになった。1999年3月開業したパレットタウンは、地権者(森ビルとトヨタ自動車)による再開発までのいわば時限営業であるが、それでも観光スポットとして国内外から約4億人の客を集めてきた。サノヤス・ライドが所有・運営する大観覧車は高さ115m、ゴンドラ64個(うち4個はシースルー)。これまで約2100万人の客が楽しんできたとのこと。




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