2020年10月15日号 Last updated on September 20, 2020
特報
 IAAPAエキスポ2020は中止になった。

 ソニー「PS5」は11月12日発売に。

海外
 バンダイナムコ、海外向けに初の業務用オンライン新作展。

 ユニバーサル、マニラのカジノホテルを制限付きで再開。

国内
 スーパーマリオ35周年で、「ゲームウォッチ」復刻版発表。

 TDLの大規模開発エリアは9月28日オープンに。

 

2020年10月15日号のニュースダイジェスト
 写真はバンダイナムコアミューズメントの初の「海外向け」オンライン新作展で、上はゲストのきただにひろしさんが自身の曲を演奏するようす、下はオンライン新作展の画面(英語字幕)。

 1974年の創刊号から2002年までの新聞「ゲームマシン」がpdfファイルでご覧いただけるようになりました。下の「アーカイブ」をご利用下さい。また単行本「それは『ポン』から始まった」は残りわずかとなりました。アマゾンにお申し込み下さい。

30年前の主なニュース

 日電HEは「PCエンジン」ハンドヘルド液晶の「GT」を発売へ。トーゴはシンボルマークと新ロゴを10月から採用。ナムコのTVゲームに登場する女の子を収録したビデオ「ギャルズアイランド」が発売された。任天堂は91年3月期の業績予想を上方修正した。(1990年10月15日号)

40年前の主なニュース

 全日本遊園協会(JAA)が、新組織めざし解散。ナムコと米国アタリ社の訴訟は解決へ、ナムコはアタリ社にゲームソフト許諾も。セガ社から立体的宇宙戦争TV「スペース・タクティクス」発売される。乗物機メーカー、キクチハンドメイズが倒産した。(1980年10月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .国際的な遊園施設・アトラクション業界の業者協会、米国IAAPAは9月4日、予定されていた国際的な展示会とセミナー、「IAAPAエキスポ2020」(11月17-20日、オーランド)を中止、代わりに25種のテーマのセミナーをバーチャル会合で開催することにした。米国で猛威を振るっているCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大により航空機など交通の便が良くないことなどから、期限ぎりぎりまで検討、判断したもの。IAAPAエキスポは100年近い歴史を持つ催しで、世界的なエキスポを開催するほか、欧州、アジア、ラテンアメリカの3地区に焦点を合わせた展示会を近年進めている。

 .ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は9月17日、「プレイステーション5」(PS5)を日本、北米、豪州などで11月12日に発売すると発表した。11月19日には欧州、中東、アジアなどでも発売する。価格はディスクドライブを持たない「デジタル・エディション」が税別で39,980円/399.99ドル。ウルトラブルーレイ・ディスクドライブを備えたモデルは4万9980円/499.99ドル。いずれも高精細のグラフィクスを可能にするGPUを搭載している。

 .任天堂は「スーパーマリオブラザーズ」の誕生35周年記念に、同ゲームなど3タイトル収めた、「ゲーム&ウォッチ」(1980)の復刻版を11月13日に発売するとして、9月3日夜にネット上で発表したところ、注文が殺到し、予約販売分は一晩で「品切れ」となった。復刻版で液晶画面はカラー化した(2.36インチ)。他のゲームソフトは第1作目の「ボール」と、ディスクシステムだった「スーパーマリオブラザーズ2」。充電用ケーブル付き。価格は5478円。小売店でも取り扱う予定で、3月までの限定販売。

 .バンダイナムコアミューズメントは9月4日、海外のゲーム場オペレーター向けに、オンライン・プライベートショーを初めて開催した。今回の会合は東南アジアなど9ヵ国の業者向けに、本社ビル1階の「ナムコハイシーンスタジオ」からユーチューブを使って配信。萩原仁社長が挨拶した後、プロデューサーの木水克典氏が新アジア版「太鼓の達人」(愛称ニジイロバージョン)を詳しく紹介した。また、きただにひろしさんをゲストに迎え、業務用版にまつわるトークなど展開した。

 .ユニバーサルエンターテインメントは9月9日、フィリピン・マニラにある子会社、タイガー・リゾート・レジャー&エンタテインメント社が所有するカジノホテル「オカダ・マニラ」が営業再開する、と発表した。ただし、許可台数の30%のカジノテーブルとスロットマシンの営業と、レストラン営業などに限られている。フィリピンのカジノ運営監督機関、フィリピン・アミューズメント&ゲーミング・コーポレーション(PAGCOR)が3月15日にゲーミング事業の一時停止を命じていた。

 .東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは9月14日、約4千人いる正社員と嘱託社員の冬の賞与を当初計画より7割削減、2千人いる限定正社員の賞与も5割削減することが分かった。原因は新型コロナウイルスの感染拡大による2月末から4ヵ月間の臨時休業。7月の営業再開後も入園者数を通常の半分以下に抑えイベントも縮小しており、減収は避けられない。このため業務の減っている1千人のダンサーなどには配置転換か退職を求めるとのこと。

 .東京ディズニーリゾートの商品店舗などで無料提供してきた買い物袋について、10月1日から有料化(2種類・税込20円)することになった。オリエンタルランドが9月7日に発表した。買い物袋はこれまでと同様、バイオマス素材を40%配合しており、環境に配慮している。オリエンタルランドグループは同グループ「環境方針」のもと、使い捨てプラスチック容器包材の削減を進めており、これからも環境活動に取り組んでいくとしている。

 .東京ディズニーランド(TDL)に建設中の大規模開発エリアは9月28日にオープンすることが、17日に発表された。総開発面積約4万7千㎡に、約3年がかりの工事を経て、映画「美女と野獣」に基づく大型アトラクション、「美女と野獣«魔法のものがたり»」などを作り上げたもので、総投資額は約750億円。当初4月オープンの予定だったが、新型ウイルス感染症の影響で延期していた。感染対策のため当面は利用人数を制限する。




◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。Copyright ©Amusement Press Inc. 2020 

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