2019年11月15日号 Last updated on October 20 , 2019
特報
 ソニーは次世代機「PS5」の構成と発売など発表した。

 イオンファンタジーの中間決算、増収だが減益に。

海外
 ネバダ州当局、スティーブ・ウィン氏追放の手続きに。

 ラウンドワン、モスクワのSC内に進出計画。

国内
 バンナム、TOBにより創通を買収、完全子会社に。

 エスケイジャパン、中間期は減収減益だが、通期予想は上方修正。

 

2019年11月15日号のニュースダイジェスト
 写真は21年にオープンする予定の「ユニバーサルスタジオ・ベイジン(北京)リゾート」の全体のイメージ、下はその中の新エリア「カンフーパンダ」のイメージ。

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30年前の主なニュース

 JAPEAは欧州ツアーを実施、移動遊園地などを視察した。SC遊園は北米ツアーを実施、遊園地とSCを視察した。米国ラスベガスにMGMグランドがテーマパーク建設計画を発表。トーゴは浅草「花やしき」の大改装を披露した。フェイスは創立10周年の記念行事。(1989年11月15日号)

40年前の主なニュース

 「ポストインベーダー」を求めて台風までやってきた第17回AMショー、高潮警報のため中断に。セガ、ナムコはレセプション開催。ナムコは「ギャラクシアン」を国内、海外に許諾した。任天堂レジャーシステムは「シェリフ」発売。メダルゲーム機「ワンダーボーイ」の大阪パブコは和議申請した。(1979年11月15日号)



【ニュースダイジェスト】

 .ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は10月8日、次世代家庭用ゲーム機「プレーステーション5」(PS5)を20年の年末シーズンに発売すると発表した。「PS5」はAMD社製カスタムチップを搭載し、高速アクセスが可能なカスタムSSDを採用、ゲーム画面も8Kの解像度出力に対応、しかも「PS4」用ゲームソフトとの互換性を保つという基本的な性能を持つ。コントローラーにはよりリアルな振動技術「ハプティック技術」を採用、物理メディアも「ウルトラHDブルーレイ」を採用、ゲームディスクの容量は100GBになる。

 .イオンファンタジーは10月9日、第2・四半期(3-8月)累積(中間)決算を発表、売上高は前年同期比3%増の389億5千9百万円と伸ばしたが、経常利益は10%減の23億9千4百万円と後退、純利益は13%減の11億7千6百万円だった。店舗数は国内が1増10減の439店、中国が6増7減の216店、アセアンが12増3減の217店。海外は433店で、国内海外計872店。国内は売上高が4%増の314億円、利益が28%増の31億円と伸ばしたが、中国は売上高が10%減の45億円、損失が3億円と後退、アセアンは売上高が16%増の31億円、利益が1億円だった。

 .エスケイジャパンは10月11日、第2・四半期(3-8月)累積(中間)決算を発表、売上高は2%減の33億8百万円、経常利益は33%減の3億2百万円、純利益は21%減の3億千7百万円だった。分野別ではキャラクターエンタテインメント(ゲーム場向け景品)の売上高が5%減の22億円、営業利益が29%減の2億円、キャラクター・ファンシー(雑貨・量販店向け)の売上高が7%増の10億円、営業利益が29%減の3千万円だった。通期(20年2月期)の業績予想を見直し、売上高62億円、経常利益4億円、当期利益3億9千5百万円に上方修正した。

 .バンダイナムコHDはアニメの知的所有権を管理する、「創通」の株式をTOB(株式公開買い付け)を通じて買い増し、完全子会社化する、と10月9日発表した。創通の株式の約23%を所有するバンダイナムコは、約29%持つ筆頭株主で創業者の那須雄治氏や、20%持つナスコ株式会社から、公開買い付けする契約を結んでいる。買い付けは10月10日から11月25日まで、1株3100円で行なわれ、約350億円で取得される見込み。創通は1962年設立、79年に「ガンダムの」TVアニメ事業を開始している。

 .米国ネバダ州のゲーミングボード(賭博管理局)は10月14日、ウィンリゾーツ社の元会長兼CEOのスティーブ・ウィン氏をカジノ業界から追放する手続きを進めることにした。昨年12月に発覚した、複数の女性従業員に対するセクハラ(性的嫌がらせ)について2月、2千万ドルの罰金が決定された件で、9月になっても聴聞に応じないことを理由に、ゲーミング(賭博)ライセンスを所持するのは相応しくない、と判断したもの。ネバダ州で賭博のライセンスを取り上げられたら事実上、ネバダ州以外でも不利になるのは避けられないもよう。

 .ラウンドワンは10月2日、ロシア・モスクワ市内のショッピングモール内に複合レジャー施設を20年夏ごろ開設するため、ロシアに子会社を8月に設立したことを明らかにした。ロシアの子会社「ラウンドワン・ロシア」の社長には中川淳氏が11月に就任する予定。店舗は「ラウンドワン・ユーロペイスキー」(仮称)で約4700㎡あり、ボウリング場、ゲーム場、スポチャの複合店になる。ロシアでは若者やファミリー客向けの娯楽施設が少なく、採算は取れると見ている。

 .マレーシアのゲンティンググループがラスベガス大通りで建設中の大型カジノホテル、「リゾートワールド・ラスベガス」(RWLV)の総工費は40億ドル、59階建て、客室3400室で、ベガスでは10年ぶりの大型カジノホテルとして、20年後半に完成する見通しだ。客室は当初4タワー、6583室だったが、3タワーに削減された。旧「スターダスト」の跡地に15年、着工されたもので、ウィンリゾーツとの外観(トレードドレス)類似訴訟を引き起こしたため、デザインを一部変更することにより和解するなど、数多くの困難を乗り越えてきた。



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