2013年3月15日号 Last updated on March 1, 2013
特報
 統合後もJAEPO13はこれまでの一般公開を踏襲。

 ウィンリゾーツ社株主総会直前に、岡田氏は役員を辞任した。

海外
 香港ディズニーランドは昨年9月期に黒字転換していた。

 中東ドバイに世界最大の観覧車を建設する計画。

国内

 SCEは「PS4」の年内発売を発表、「ヴィータ」は値下げ。

 ブライトンホテル、オリエンタルランドの傘下に。


2013年3月15日号のニュースダイジェスト
写真は統合後のAOU/JAMMA「ジャパンアミューズメントエキスポ」(JAEPO)で、、上はセガ社「コードオブジョーカー」を試しているようす、下はスクウェア・エニックス/タイトー「ロードオブヴァーミリオンV」の展示部分。


20年前の主なニュース

 中村雅哉JAMMA名誉会長は英国で開かれた米欧協会長とのサミット会談に出席した。AOUエキスポでセガ社はCG基板「モデル2」を披露した。英国地方警察はカプコン「ストU」のコピー品販売業者を摘発した。ロッコーラ社の創業者、D・ロッコーラ氏が96歳で死去した。(1993年3月15日号)

30年前の主なニュース

 米国の連邦地裁は、「パックマン」の無断コピーゲームの差し押さえを命じた。東京地裁は「ポールポジション」のコピー品差し押さえを決定、執行した。セガ社は新作展で「ティップタップ」を紹介した。任天堂は業務用を統合、任天堂レジャーシステムを解散した。(1983年3月15日号



【ニユースダイジェスト】

 .「ジャパンアミューズメントエキスポ」(JAEPO)2013(2月15−16日、幕張メッセ)では、アーケードゲーム機やメダルゲーム機の新旧作だけでなく、スマートフォン用ゲームなど幅広く出品された。JAEPOは従来のJAMMAによるAMショーと、AOUによるAOUエキスポを統合したもので、業者向けと一般公開の2日間開催、招待券による入場制など日本独特の従来からのスタイルで運営されたが、ガイドブックの廃止など変更した点もある。展示内容は相変わらず1人用・多人数用メダルゲーム機とクレーン機用景品が多く、縮小気味の業務用ゲーム機業界の状況を打開できるような新機軸は見受けられなかった。基板タイプのTVゲームは姿を消し、ネット配信に基づく課金制のTVゲーム選択システムが取って代わり、タイトーに続いてセガ社も軌道に乗せつつある。なお今回、中国の有力メーカーが2社出展したほか、加賀アミューズメントなどから台湾製品などが出品されたのも、特徴的だった。

 .【JAEPOエキスポ13の続き】TVゲーム関係で主な出品機は以下のとおり。バンダイナムコゲームス「マリオカートアーケードグランプリDX」(今夏出荷予定)、「友情装着!ブットバースト」(3月)、「太鼓の達人13年3月版」(同)。セガ社「コードオブジョーカー」(7月)、オールネットPラスマルチバージョン2で配信するグレフ「アンダーディフィートHD+」(4月)、デルタファクトリー「ファントムブレイカーアナザーコード」(同)、モス「カラドリウス」(夏)など。スクエニ/タイトー「ロードオブヴァーミリオンV」(夏)、「グルーヴコースター・アーケード版」(冬)、ネシカクロスライブで配信するエクサム「アルカナハート3ラブマックス」、冒険企画局「クリムゾンクローバー」、FKデジタル「カオスコード・ニューサインオブカタストロフィー」、トレジャー「斑鳩」。コナミデジタルエンタテインメント「ミライダガッキ」、「DDR2013年版」、「サウンドボルテックスUインフィニットインフェクション」。カプコン「プリプリプーギーレース」。

 .ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2月20日、米国ニューヨークで開いた「プレイステーション(PS)ミーティング」で次世代家庭用コンソール「PS4」の開発を正式発表、年末までに発売することを明らかにした。06年発売の「PS3」の後継機で、これまで「PS」に採用されてきた「セル」の代わりにAMD社のCPUを採用、8ギガバイトのメモリー、ブルーレイ対応ドライブなどによりハイスペックで高い処理能力を可能にし、ネットワークにも対応した。かつてアタリ業務用やセガ社家庭用でゲームソフトを開発したマーク・サーニー氏が、今回のシステム技術開発を担当、「PS4」では使いやすさ、サクサク感、ソーシャルとの融合、連携サービス、最適化を実現するエンタテインメント体験を実現すると説明した。価格は未発表。「PS3」用ゲームソフトはストリーミングによりできるだけ互換性を実現する考えだが、基本的に互換性はないとのこと。

 .【ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)関連】SCEは2月18日、ハンドヘルドコンソール「プレイステーション(PS)ヴィータ」の価格を、3G回線対応機は1万円値下げ、無線LANのみ対応機は5千円値下げして、いずれも約2万円で2月28日に国内発売すると発表した。11年12月の発売以来累計約8千万台販売した「PSポータブル」(PSP)の後継機として操作面を含めかなり高性能化したが、「PSP」用ゲームソフトが使えないため、販売は5百万台(12年12月現在)にとどまっているもようで、すでに2,984万台売れた任天堂「3DS」に対抗するためにも、思いきった値下げに踏み切ったもの。

 .2005年にオープンした香港ディズニーランドは12年9月期決算で初めて黒字になったことが分かった。売上高は18%増の42億7千2百万香港ドル(固定相場で1米ドル=約7.8香港ドル)、純利益は1億9百万香港ドル(前年は2億3千7百万香港ドルの赤字)だった。同園とホテル・商業施設を運営する香港ディズニーランド社の所有比率は、香港政府52%、米国ウォルトディズニー社48%で、ウォルトディズニー社の完全子会社である香港ディズニーランド運営会社が企画運営している。当初規模が小さすぎると見られてきた同園だが、2年前から拡張計画を実施、11年11月に「トイストーリーランド」、12年7月に「グリズリー・ガルチ」を完成、中国本土からの来園も約半分(45%)と安定し、年間入園者数は670万人(前年は590万人)と急速に増加し始めた。すでに規模で当初の25%増となっており、13年中ごろにはテーマエリア「ミスティックポイント」も完成する予定。

 .オリエンタルランド(OLC)と長谷工コーポレーションは2月26日、長谷工の子会社で4ホテルを経営するブライトンコーポレーション(本社千葉県浦安市)を、OLCの子会社で東京ディズニーリゾーツ周辺の4直営ホテルを持つミリアルリゾートホテルズ(本社千葉県浦安市、MRH)が、3月29日付で買い取ることで合意したと発表した。買収金額は明らかではないが、負債を含め実質百数十億円になるもよう。ブライトンは新浦安、京都上京区に高級ホテル、京都山科、大阪に高級ビジネスホテルを運営しており、うち浦安ブライトンホテルはこれまでMRHとディズニーリゾーツの宿泊プランで提携してきた。OLCは浦安地区におけるホテル事業で相乗効果が見込めるほか、買収を機に浦安以外へホテル事業を拡大することになる。長谷工はブライトンの売却により、ホテル事業から撤退、分譲マンションなどの不動産関連事業に経営資源を集中することになる。

 .米国ウィンリゾーツ社(本社ラスベガス、スティーブン・ウィン会長兼CEO)は2月22日の臨時株主総会で、ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生会長の役員辞任を含め、12名いた役員を8名(うち6名は社外)に削減した。同社はこのため臨時株主総会の開催を12月に発表、岡田氏は総会開催の差し止めを求めて1月24日に提訴したが、連邦地裁は2月15日にこの訴えを却下していた。ウィンリゾーツ社によると当日までに99.6%の株主が提案を支持表明しており、実質的に岡田氏は解任されたことになる。しかし前日の21日、岡田氏は自ら辞任すると発表した。岡田氏によると、2000年以来ウィン氏のラスベガスカジノ開発に資金を提供するなど協力してきたが、ウィン氏はその友情、契約を裏切り、岡田氏のフィリピンカジノ開発を理由にウィンリゾーツ社にとって不適格者と決めつけ、追い出そうとしてきたとのこと。前日に辞任表明したので、総会開催は茶番としている。

 .ユニバーサルエンターテインメントは2月14日、第3・四半期までの4−12月期決算を発表、売上高は9%減の645億円、経常利益は15%減の296億円、純利益は46%減の166億円だった。遊技機事業の売上高は9%減の623億円、営業利益は14%減の298億円、その他の売上高は5%増の22億円、営業損失は8億円(前年同期1億円)。米国ウィンリゾーツ社とは約20%の持株を含めて係争中だが、従来通り持分法を適応し、投資利益41億円を計上した。またフィリピン関連の会計処理について、不正関連損失2億5千7百万円を特別損失に計上した。同社は1月下旬から市場投入したパチスロ遊技機がすでに完売になっているとして、13年3月期(通期)業績予想を売上高980億円(11月の前回予想では959億円)、経常利益400億円(360億円)、最終利益220億円(210億円)と上方修正した。

 .【ユニバーサルE9ヵ月決算の続き】ユニバーサルエンターテインメントは9ヵ月決算発表に伴い「追加情報」として、ウィンリゾーツ社との訴訟関係に関する会計処理方針を説明するとともに、フィリピンでカジノ開発をするため、同国の政財界に詳しいロドルフォ・ソリアーノ氏が経営する「スービックレジャー社」に対して、アルゼUSA社を通じてこれまで3千5百万ドルを送金した事実について明らかにした。同社によると、3千5百万ドルのうち1千万ドルは他社への貸付金に対する損失補てんのために資金を還流させたものにすぎず、第三者委員会の提言を受けて今回必要な会計処理を行なった。スービックレジャー社への残り2千5百万ドルの支払いについても、フィリピン事業に関する支出として同様に改めて会計処理し、これまで有形固定資産に計上してきた2千8百万ドルとの差額を調整、不正関連損失として2億5千7百万円を特別損失に計上したとのこと。

 10.アラブ首長国連邦(UAE)最大の都市、ドバイに高さ210mの世界最大の観覧車「ドバイアイ」を中心とする観光開発計画が承認され、4月にも着工されることになった。UAEの副大統領を兼ねるドバイ首長国のムハンマド・マクトゥーム首長が2月13日に承認した、と国営首長国通信(WAM)が伝えた。「ブルーウォーター」と名付けられたドバイ沖合島に展開する開発事業で、ホテルや商業施設を含めた総工費は60億ディルハム(約1500億円)、うち観覧車だけで10億ディルハムかかる予定。完成すると、ニューヨーク市で計画されている高さ約190mの観覧車をさらに上回る規模となる。「ブルーウォーター」計画には韓国のヒュンダイ(現代)建設などが参加しているとのこと。この計画の核となる「ドバイアイ」はUAEの世界最高層ビルや、人工島群に続く観光名所になると期待されている。

 11.米国のジュークボックス設置営業は十数年前から、最大手のAMI社(製造部門のロウ・インターナショナル社を含む)がインターネット配信する形に大きく変化しているが、硬貨作動式アミューズメントマシンの賃貸業者であるリースアメリカ社(本社マサチューセッツ州シューズバリー)がこの1月、AMI社と業界団体のAMOAを相手取って損害賠償を求める訴訟をマサチューセッツ州にある連邦地裁に提出して、注目されている。訴えによると、AMOAは09年初めに、リースアメリカ社がロケーションに直接ジュークボックスを販売するのを許したオペレーターには、AMI社のジュークボックスを使わせないとする方針を打ち出したため、同3月以降AMI社のネットワークが使用できなくなり、これまでに千万ドル以上の損失を出し経営困難に陥ったため、独禁法違反で訴えたとのこと。AMOAは根拠のない訴えだとしており、またAMI/ロウ社は沈黙を守っている。

 12.工業製品メーカーの米国クレーン社は12年12月20日、日本コンラックスとその親会社である米国MEIコンラックスホールディングス社を、これまでのオーナーであるベインキャピタル社とアドバンテージパートナーズ社から、8億2千万ドルで100%買い取ることで合意した。日本コンラックスは1967年に日本コインコとして設立され、88年に社名変更、03年にマーズ社グループ傘下に入り、06年にマーズグループから離れ、MEIコンラックス傘下に入った。米国MEI社はペンシルバニア州マルヴァーン市に本拠を持つ世界的な硬貨処理システムメーカーで、1969年にマーズ社によって設立され、03年に日本コンラックスを取得、06年にベインキャピタル社らに買い取られた。クレーン社は1855年に設立され現在、航空、電気、金属、コントロール装置、支払いシステムなど幅広い分野で、また世界的に展開してきている。今回のM&A(企業の合併・買収)後も、それぞれ従来どおり経営を進めている。12月13日続報=クレーン社は12月11日、買収手続きを完了した。

 13.イオンファンタジーは2月25日にトップ異動を発表、常務海外事業本部長を勤めてきた片岡尚(かたおか・なお)氏が3月1日付で新社長に就任する。土谷美津子社長は取締役にとどまり、イオンリテール専務執行役員食品商品企画部長に就任する。片岡尚氏は95年ジャスコ(現イオン)入社、97年に設立されたイオンファンタジーに移り、08年取締役、09年商品本部長を経て12年5月から常務海外事業本部長。海外では中国、マレーシア、タイにある子会社の役員も兼務している。40歳。

 14.アドアーズは2月18日、アドアーズの筆頭(約33%)株主であるJトラストの2つの完全子会社、ブレイク(2007年設立、斉藤慶社長)とキーノート(1996年設立、橋本泰社長)を、株式交換方式で3月12日にアドアーズの完全子会社にすることを決めた。ゲーム場向け景品を制作・販売するブレイクと、建築・不動産を事業とするキーノートをアドアーズの完全子会社にすることにより、それぞれの商品力や事業を強化するのが目的で、ブレイク1株につきアドアーズの4,033株、キーノート1株につき同様に18,398株を割り当て交付する。これらに充当するためアドアーズは400万株の自己株式と新発行する約1,470万株を用意するが、いずれもJトラストグループ内での手続きとなる。これらグループ内再編により、Jトラストによるアドアーズの持株比率は約43%に引き上がり、アドアーズの連結決算にこれら子会社の業績が加わることになる。
  

 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。