2004年6月1日号

Last updated on May 25, 2004

特報

 セガ社とサミーが10月1日付で持株会社方式により経営統合することになった。

 セガ社の3月期決算は業務用、ゲーム場とも黒字だったが、家庭用は赤字だった。

海外

 米国家庭用の展示会で、任天堂は「DS」を、SCEは「PSP」を、開発中のソフトとともに披露した。

 オーストラリアの業務用展示会が、予想以上に規模を増している。

国内

 ナムコの3月期決算はどの部門も好調で、大幅な増収増益だった。

 カプコンはゲーム場、業務用とも好調だったが、家庭用は大きく後退した。


2004年6月1日号のニュースダイジェスト

写真はセガ社が5月下旬に開催したプライベートショー(大阪会場)で、上は複数ネット参加型RPGゲーム機「クエスト・オブ・D」の操作部分。下は「バーチャファイター4・ファイナルチューンド」を試しているようす。


10年前の主なニュース


 三重県の「志摩スペイン村」とその遊園地「パルケエスパーニャ」がオープンした。大阪・南港のATC内にセガ社の「ガルボ」がオープンした。米国WMS社がトレードウェスト社を買収した。SNKの開発子会社、ナスカが業務開始した。AOUの荒井房義専務の後任に、警察庁OBの桜井健雄氏が顧問として着任した。(1994年6月1日号)。

20年前の主なニュース


 ゲーム場を風俗営業として規制する風営法改正案は罪刑法定主義に違反している、と批判する文書をJAMMAが提出した。CSKは米国G&W社からセガ社を4千万ドルで買い取り、大川功CSK社長がセガ社会長に就任した。ユニバーサルの関連会社が米国ネバダ州でのゲーミング機販売許可を手に入れた。(1984年6月1日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1.セガ社とサミーは経営統合する、と両社が5月18日に発表した。それによると、両社を完全子会社とする持株会社「セガサミーホールディングス」を10月1日付で設立し、07年3月までに@パチンコ・パチスロ事業、A業務用アミューズメント・家庭用事業、Bコンテンツ・ネットワーク事業など、事業別の会社に再編する。株式移転に際しサミーの1株に対し持株会社の1株が、またセガ社の1株に対して持株会社の0.28株がそれぞれ割り当てられ、両社の株式は9月末に上場廃止となるとともに、持株会社の株式が10月1日付で上場される予定。持株会社では里見治現セガ社会長兼サミー社長が代表取締役会長兼社長に就任し、小口久雄現セガ社社長が副会長に、中川圭史現サミー専務が専務に、崎野清文現サミー常務が常務に、そして吉田賢吉現サミー常務と、岡村秀樹現セガ社専務執行役員、田副康夫現セガ社常務執行役員が取締役となる予定。それに向けて6月下旬の両社株主総会で、それぞれ役員異動が行なわれる予定で、セガ社では岡村秀樹、田副康夫、菅野暁の三氏が取締役に昇格し、佐藤秀樹副会長と香山哲、永井明、鈴木久司の三取締役が退任となる。なおセガ・AM2(エイエムツー)など7つの開発子会社は7月1日付でセガ社に統合することになった。

 2.セガ社は5月18日、04年3月期連結決算を発表しており、売上高が前年比3.0%減の191,257百万円、経常利益が62.1%増の12,617百万円、最終利益が186.8%増の8,760百万円と、減収だが大幅増益になった。特別利益はノキア社への営業譲渡など2,617百万円、特別損失は海外子会社に関わる投資有価証券評価損など4,893百万円を計上した。部門別業績で見ると、業務用は売上高が1.6%減の60,365百万円で営業利益が10.3%増の12,019百万円、ゲーム場運営は売上高が0.8%増の69,860百万円で営業利益が23.8%減の6,135百万円、家庭用は売上高が8.3%減の61,032百万円で営業損失が2,824百万円(前年は8,570百万円)で、いぜんとして家庭用部門が足を引っ張る形となっている。業務用は定番商品のほか、新製品の「アウトラン2」などが好調だった。ゲーム場は16店開設、40店閉鎖して、473店となった。05年3月の売上高は2,040億円、経常利益は125億円、最終利益は80億円を見込んでいる。

 3.ナムコは5月20日に04年3月期連結決算を発表。売上高は前年比11.5%増の172,594百万円、経常利益は64.4%増の14,428百万円、最終利益は83.3%増の7,545百万円と大幅な増収増益だった。部門別業績で見ると、業務用は売上高が66.1%増の26,990百万円で、営業利益が467%増の6,691百万円、家庭用は売上高が5.4%増の44,768百万円で、営業利益が23.6%減の7,025百万円、ゲーム場運営は売上高が5.3%増の79,890百万円で、営業利益が44.5%増の6,896百万円、映画は売上高が4.5%増の10,587百万円で、営業利益が191百万円、飲食は売上高が15.8%増の4,430百万円、営業利益は194%増の100百万円など、総じて好調となっている。ゲーム場は海外を合わせ直営563店になった。ナムコは1955年6月の設立から今年で50年目に入るのに伴い、約2年間「50周年」のシンボルマークを使用することになった。なお05年3月期の売上高は1,880億円、経常利益は152億円、最終利益は85億円を見込んでいる。

 4.コナミは5月12日、04年3月期連結決算(米国会計基準)を発表し、増収で黒字回復した。売上高は前年比7.8%増の273,412百万円、営業利益は40,713百万円(前年は21,870百万円の赤字)、最終利益は20,104百万円(同28,519百万円)だった。部門別業績で見ると、家庭用は売上高が5.8%増の92,520百万円で、営業利益が14.9%増の16,084百万円、トイ&ホビーは売上高が25.1%増の57,468百万円で、営業利益は17.7%増の19,579百万円、業務用ゲーム機は売上高が3.3%増の35,427百万円で、営業利益は62.2%増の11,797百万円と、いずれも増収増益になった。カジノ用ゲーミング機は売上高が33.3%増の10,947百万円で、営業利益は693百万円、フィットネスは売上高が0.5%増の78,899百万円で、営業利益は2,772百万円といずれも黒字化した。業務用ゲーム機では通信対戦のTVゲームシステムとメダルゲーム機が大幅増益に貢献した。05年3月期は売上高2,750億円、営業利益280億円、最終利益150億円と増収減益を見込んでいる。

 5.カプコンは5月17日、04年3月期連結決算を発表し、2年連続減収減益となった。売上高は前年比15.1%減の52,668百万円、経常利益は88.4%減の791百万円だったが、金融子会社ステイタスの整理に伴う特別損失7,730百万円を計上したため、最終損失は9,158百万円(前年は19,598百万円)となった。部門別業績で見ると、家庭用は売上高が29.4%減の33,949百万円で営業損失が971百万円(前年は6,760百万円の利益)、ゲーム場運営は売上高が6.4%増の9,830百万円で営業利益が8.6%増の2,326百万円、業務用は売上高が305.1%増の4,511百万円で営業利益が1,424百万円(前年は534百万円の損失)、ロイヤリティなどその他は売上高が18.8%増の4,447百万円で営業利益が167.5%増の939百万円。家庭用部門は主力タイトルが伸び悩み、一部海外向け大型ソフトの発売が延期したため、大きく後退した。ゲーム場は「プラサカプコン」の奈良、盛岡、京都、つくばの4店を開設、5店を閉鎖して、32店となった。業務用は「機動戦士Zガンダムエゥーゴvsティターンズ」がヒットし、プライズマシン「メチャトレキング」も健闘した。05年3月期は売上高655億円、経常利益68億円、最終利益39億円と黒字回復を見込んでいる。

 6.タイトーは5月20日、林隆専務兼経営推進室長の副社長昇格と、飯沢幸雄常務兼アミューズメント事業統括本部長の専務昇格、三部幸治取締役の常務昇格を内定した。ゲーム場運営と業務用ゲーム機を統括する飯沢氏を代表取締役に加えるもので、代表取締役はこれで3名になる。三部氏はネットワークを中心としたコンテンツ開発部門のON!AIR事業本部長。昇格は6月下旬の株主総会後の取締役会で正式に決める。

 7.スガイ・エンタテインメントは5月21日に04年3月期単独決算を発表し、売上高が前年比9.8%増の6,923百万円、経常利益が9.8%増の417百万円、当期利益が18.4%増の180百万円と増収増益になった。前年好調だったゲーム場部門とボウリング部門の反動減があったが、03年5月開設の「スガイディノス旭川」が大きく貢献し、部門別売上高はゲーム場部門で20.9%増の3,314百万円、ボウリング部門で4.4%増の1,817百万円などと伸ばした。05年3月期の売上高は71億円、経常利益は4億円、当期利益は1億7千万円を見込んでいる。アリサカは5月17日に04年3月単独決算を発表し、積極的なスクラップアンドビルドで増収増益となった。売上高は前年比21.3%増の5,451百万円、経常利益は22.8%増の492百万円、当期利益は26.2%増の214百万円だった。期中に神戸、都城、宮崎に直営3店と、横浜、名古屋、大阪に共同経営の3店を開設、不効率店6店を閉鎖して、期末は直営32、共同経営3店の計35店となった。05年3月期は売上高65億円強、経常利益5億5千万円強、当期利益2億5千万円強を見込んでいる。

 8.今年10周年を迎える世界最大の家庭用TVゲームショー、「E3」04は5月12−14日、ロサンゼルスで開催されたが、前日の11日には、任天堂とSCEがそれぞれハンドヘルドの新製品を発表して、話題をさらった。任天堂は「ゲームボーイアドバンス」のゲームソフトが使用でき、2画面、タッチパネル、音声入力、ワイヤレス通信を特徴とする「ニンテンドウ・ディーエス」(DS、仮称)を、開発中のゲームソフトとともに披露した。CPUにはARM9とARM7の二つを使用、また「ニンテンドウ64」を超える画像処理チップも使用している。液晶画面は3インチ。任天堂が開発中のゲームソフトは「スーパーマリオ」、「メトロイド」などの新作で、ソフト開発のサードパーティーには約100社が参加している。本体は日米では年内に(欧州は05年春に)発売になる予定で価格未定。SCEは16対9のワイド4.3インチで高品位のTFT液晶を使用、超小型光ディスク「UMD」ドライブを内蔵し、USB2.0などの接続端子を持つ「プレイステーション・ポータブル」(PSP)を、開発中のゲームソフトとともに披露した。無線LAN機能があり、オンラインゲームを楽しめるほか、映画や音楽も楽しめるのが特徴。日本で今年末に、米欧で05年春に発売予定。価格未定。サードパーティーには約100社が参加している。

 9.オーストラリアの業務用ゲーム機と自販機の業者団体、NAMOAとAVAが5月7−8日、シドニーで展示会を開催し、予想以上の成果を挙げたとしている。NAMOAによると、「アミューズメント&ベンディング・トレードエキスポ」と名付けられるこのショーの出展社は前年の29社から60社に増え、初日6百人、2日目400人の計1千人の来場者があり、すでに次回開催についての要望が来ているという。オーストラリアは人口が少ないので、これだけの規模になれば十分成功したといえるほど。業務用ではナムコ「湾岸ミッドナイト・マキシーブースト」、IT社「ゴールデンティーフォー2005」、ロースリルズ社「ターゲットテラー」などのTVゲーム機と、スターン社「ビリーブ・イット・オア・ノット」などのフリッパーが出品されたことが、関心を集めた原因だとしている。


 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。