2004年1月1日号

Last updated on December 26, 2003

特報

 AOUエキスポ04には41社が716小間に出展する予定で、増加に転じることになった。

 セガ社の特別顧問にサミーの里見社長が就任、2月にはサミーから取締役が2名就任することになった。

海外

 米国週刊AB紙による、テーマパークランキングで、マジックキングダムがトップとなった。

 英国ATEI04には例年どおりコナミ、ナムコ、サミー、セガ社の現地法人が出展する予定だ。

国内

 セガ社はゲーム場開発部門も、セガアミューズメントに統合することになった。

 サミーはパチスロ分野で、米国IGT社と提携することになった。


2004年1月1日号のニュースダイジェスト

写真は米国IAAPAショー03(11月19−22日、オーランド)にて、上はセガ・アミューズメントUSA社の小間で披露された「オーリーキング」(左側)とシミュレーション装置の「サイクラフト」。下はサミーUSA社の小間で披露されたアトミスウェーブ仕様のドライブゲーム「シカゴ1929」(右側)など。


10年前の主なニュース


 米国アタリコープが家庭用64ビット機「ジャガー」を出荷した。同社はまたセガ社に対する特許訴訟を起こした。「ゲームマシン」年間チャートで、カプコン「ストリートファイターUダッシュターボ」とコナミ「リーサルエンフォーサーズ」がそれぞれ基板タイプと完成品タイプでトップとなった。通産省は「アミューズメント空間産業研究会」を発足させた。(1994年1月1−15日号)。

20年前の主なニュース


 警視庁はゲーム場が少年のたまり場とならないよう自主規制をNAOなどに求めた。米国任天堂はPTT加盟店として、カナダに「ピザタイムシアター」をオープンした。米国の展示会をめぐる訴訟は、AOEが取り下げ解決した。アイレムは新作展で「10ヤードファイト」を披露した。ユニエンターは「頭の体操」でゲーム大会を開いた。(1984年1月1日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1.AOUエキスポ04(2月20−21日、幕張メッセ)には実質41社が716小間に出展することが判明した。前回は39社、633小間だったので、それぞれ5.1%増、13.1%増となり、これまでの減少傾向から増加に転じた。主な増加はセガ社の125小間(前回80小間)、アトラスの25小間(6小間)などで、ダイフクキューピカ12小間、セガ・ロジスティクスサービス10小間、オムロンエンタテインメント同などが加わったこともある。しかしこれまで出展してきたカトウ製作所やリバーサービスなどは今回出展しない。なおプライズコラボレーションは前回と同じ90小間で、エイコー、システムサービス、セガ社、タイトーの4社が参加している。コナミは先のAMショーに出展しなかったが、AOUエキスポには出展する。反対にAMショーに出展したテクモは、相変わらずAOUエキスポに出展しない。

 2.ロンドンで1月27−29日に開かれる英国ATEIは射幸遊技機が主役ではあるものの、最も充実した国際的遊技機展となっており、米国や日本からも出展が予定されている。出展予定社のうち日系企業では、コナミ、ナムコ、サミー、セガ社の欧州子会社と、中古機を扱うKNT、OMI、トーヨーがすでに明らかとなっている。米欧の主なメーカーではスペインのガエルコ社、米国のグローバルVR社、韓国のコーテック社など。併催のカジノ関係展、ICEには旭精工の欧州子会社が出展する。ATEIは1939年にATEとして初めて開催されてから、今年で60回目となる。40−45年は第二次世界大戦のため中止になったが、戦後は国際色を強め、78−80年にはTVゲームブームで拡大し、93年からATEIとI(インターナショナル)が加わった。

 3.米国の週刊「アミューズメントビジネス」(AB)紙は恒例の年末特集で、03年に世界で最も多くの入園者を集めたテーマパークは、前年に続き米国オーランドのウォルトディズニーワールド(WDW)にあるマジックキングダムだったと報じた。01年までは15年近くずっと東京ディズニーランド(TDL)だったが、02年から東京ディズニーシー(TDS)が通年稼動したことによる。2位はTDL、3位は米国アナハイムのディズニーランド、4位はTDS、5位はディズニーランド・パリでここまでは前年と同じだが、6位に前年10位だったユニバーサルスタジオジャパン(USJ)が入り、7位は前年6位の韓国エバーランド、8位は前年同位の米国エプコットセンター、9位は前年7位の韓国ロッテワールド、10位は前年9位の米国ディズニーMGMスタジオとなっている。AB紙は93年以降テーマパークごとの入園者数を調査し、世界および地区別のランキングを発表しているが、10位以内で日本と韓国のテーマパークが半数を占めている。

 4.セガ社は12月11日、里見治サミー社長が同日付でセガ社の特別顧問に就任し、04年2月17日に開催予定の臨時株主総会を経て里見氏と鈴木義治サミー常務をセガ社の取締役に選任する予定になったと発表した。セガ社の筆頭株主がCSKからサミーに替わったため、セガ社の取締役会で決めたもの。これに伴い、CSKから派遣されているセガ社役員は退任すると見られている。また、セガの開発子会社のひとつであるセガワウの社長だった中川力也氏が退任し、04年1月1日付でサミーのアミューズメントゲーム開発部門の本部長に就任することが12月24日明らかになった。中川氏は83年セガ社に入社し、93年にAM1研究開発部長となり、開発子会社への分社に伴い00年4月にワウエンターテイメントの社長、03年10月にオーバーワークスとの合併でセガワウの社長になっていた。セガワウでは塚本一成取締役が後任社長に昇格している。

 5.セガ社は12月18日、セガ本社に属していたアミューズメント施設開発部門をゲーム場運営子会社のセガアミューズメントに04年4月1日付で移管することにしたと発表した。セガ社の田副康夫常務執行役員兼アミューズメント施設本部長が担当してきた部門で、これによりゲーム場運営関係はすべてセガアミューズメントに集約されることになる。この異動に伴い、セガアミューズメントでは永井明会長兼社長が会長になり、田副康夫取締役が社長に就任する予定。なお異動対象になるのは施設開発事業部の開発部、設計部、企画部、運営部と、新規事業部LBE部と、アミューズメント機器事業本部販売事業部商品部の一部。

 6.サミーは12月24日、ゲーミング機の世界的な大手の米国インターナショナル・ゲーム・テクノロジー社(IGT)と業務提携することになったと発表した。ネバダ州リノに本社を置くIGT社の従業員は約5,300人で、03年9月期の売上高は21億2813万ドル。米国カジノ市場の約7割のシェアを占めている。今回の提携はIGT社が日本法人のアイジーティージャパン(本社東京、泉善幸社長、IGTJ)を通じて、日本のパチスロ市場で事業展開するため、サミーがIGTJ製パチスロ機の生産に協力する、というもので、04年1月下旬にも合意書を作成することになった。


 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。