2001年12月15日号

Last updated on December 5, 2001

特報

 セガ社は選手カードでゲームを進める「ワールドクラブ・チャンピオンシップ」を発表した。

3社合同景品展にタイトーが加わり、4社合同の「プライズコラボレーション」が開催された。

海外

 IAAPAショー2001で日本製以外に米欧製の業務用TVゲーム機がいくつか披露された。

 ウォルトディズニー社の年間決算は赤字だが、テーマパークなど本業は順調だ。

国内

 業務用各社の9月中間決算がすべて出揃いナムコは黒字回復した。だが、カプコンは業務用の増収黒字回復にもかかわらず縮小を進めている。

 バンダイグループは増収減益だったが、バンプレストは減収減益となった。ラウンドワンはネット事業不振のため増収赤字となった。


2001年12月15日号のニュースダイジェスト

IAAPAショー2001で、上の写真は米国トリオテック社「ボーリスチックス」展示のようす。下の写真はスペインMGA社「ウォートラックス」展示のようす。

ベストヒットゲームズ

TVゲームソフトウェア1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」、完成品タイプではナムコの太鼓叩き音楽ゲーム機「太鼓の達人 2」。

10年前の主なニュース

 米国でFECオペレーター向けの展示会、「ファンエキスポ」が初めて開催された。米国データイースト・ピンボール社は設立5周年を祝った。ナムコは92年2月−96年4月、二子玉川園跡地に「ワンダーエッグ」を開設すると発表した。テレビ番組「NHKスペシャル」で「狙われる日本企業・アメリカ特許戦略」としてコイル氏特許とセガ社の対応が取り上げられた。(1991年12月15日号)。

20年前の主なニュース

 米欧でアタリ社、セガ社がTVゲームコピー品の排除を進めている。IAAPAショー81(カンザスシティ)に明昌特殊産業が出展した。JAMMA理事会とAMショー実行委員会はAMショーで出品が許されていないギャンブル機が多数出品された問題を取り上げた。国際障害者年参加協議会開催の甲子園集会に、AOU近畿第1−3支部が参加、ゲーム場で実施したチャリティ募金を寄付した。(1981年12月1日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1.遊園地関係の世界的な展示会、IAAPA2001(11月14‐17日、米国オーランド)は同時テロなどによる影響を受けたが、82ヶ国から1,265社が約53,000uに出展し、28,586人の業者が登録入場した。日系の出展社は業務用ゲーム機関係でセガ社、ナムコ、コナミ、サミーのそれぞれ米国子会社、遊園施設関係で岡本製作所、BLDオリエンタルの米国子会社(ダンシングバルーン社)。遊園施設関係で長年出展してきたサノヤス・ヒシノ明昌、トーゴは今回から出展していない。うちナムコアメリカ社は「タレットタワー」でIAAPA賞を受賞した。この展示会では米国トリオテック社「ボーリスチックス」、スペインのMGA社「ウォートラックス」など業務用ゲーム機新作が結構披露された。

 2.セガ社は11月16日、東京での新作展で多人数用TVサッカーゲーム機「ワールドクラブ・チャンピオンシップ」(WCF)などを披露した。「WCF」はダービーオーナーズクラブのようにプレイヤー席を8席設け、プレイヤーは独特の選手カードを並べ替えながらゲームを進めていくというユニークなゲーム。最初に選手カード11枚とデータ記録用ICカードを購入し、まず選手カードを並べてからスタートする。シュートするときはボタンで操作する。遊技の結果と選手の成長度がICカードに記録される。開発中で、来年5月ごろの出荷の予定。このほか「バーチャアスリート」、「頭文字Dアーケードステージ」、「ザ・キング・オブ・ルート66」などを展示した。

 3.米国ウォルトディズニー社は11月8日、第4・四半期決算(7‐9月期)と年間決算を発表、年間ではわずかに減収で赤字に転落した。99年11月に買収したインフォシーク社をもとにポータルサイト「ゴーコム」を設けたが、不調のため今年1月にこれを閉鎖し、1,454百万ドルかけてリストラを進めたため赤字になったもので、テーマパーク&ホテル部門などはいぜん好調となっている。またフランスのディズニーランドパリを経営するユーロディズニー社は11月14日に9月決算を発表、増収増益だった。ディズニーランドパリは92年4月オープン以来、10周年を迎えることから来年3月16日に第2テーマパーク、「ディズニースタジオパーク」をオープンする予定。

 4.9月中間決算が11月中に発表され、セガ社は収益構造改善が進むものの、株式評価損により連続赤字になった。ナムコは開発・生産・販売を一体化するなどして業務用、家庭用、ゲーム場運営ともに回復させ黒字化を達成した。しかしコナミはこれまで大きな収益源となっていたゲームカード「遊戯王」の人気が落ちてきたのと、音楽ゲーム機の人気下落などあり、スポーツ部門が加わり増収となったものの大幅減益となった。カプコンは業務用が増収黒字になったが、レンタル部門とともに不採算事業として縮小されることになった。カプコンの家庭用、ゲーム場運営は増収増益。東京ディズニーリゾートを展開するオリエンタルランドは大幅増収で黒字回復した。

 5.業務用にも参加しているアルゼはパチスロ開発の遅れから大幅な減収減益になった。子会社だったSNKなど2社減ったため業務用・家庭用販売は大幅減収で赤字となったが、ゲーム場運営は予想通り減収増益になったとしている。アルゼ子会社3社が合併して出来たアドアーズは、旧シグマの前年実績と比べ増収黒字になった。同じくアルゼ子会社のセタは大幅減収で連続赤字に。一方サミーはパチスロ「獣王」のヒットで伸ばし、大幅増収増益になったが、その他の部門ではすべて大幅増収にもかかわらず営業赤字だった。サミーでは9月29日以降、同社製パチスロ遊技機でスタートボタンを非常にゆっくり操作することによる不具合発生が発覚し、このため14機種約28万台について応急対策部品の供給、遊技場への休業補填などを進めることになっている。

 6.28社を擁するバンダイグループは増収減益だった。その3部門のうちトイ・AM部門(玩具、模型、自販機用商品、家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、景品、ゲーム場運営)は増収増益だった。これ以上分類していない。バンダイグループの一角を占めるバンプレストはAM部門の減収減益、家庭用部門の増収減益を受けて、減収減益となった。一方ラウンドワンはAM施設が増収で利益横ばいだったが、クラブネッツの担当するネット事業が大赤字のため、増収赤字となった。店舗増設は銀行借り入れを避け年2‐3店のペースとなる。アトラスは子会社だったアピエスなど2社が減り、減収だが利益率の良い写真シール機の消耗品売上アップなどで黒字回復した。

 7.エイコー、システムサービス、セガ社の3社合同景品展にタイトーが加わり、4社合同による「プライズコラボレーション」が11月6日から開催され、来年4‐5月向け景品を紹介した。これを機に実行委員会(セガ社森啓二常務執行役員が委員長)が正式に発足、景品市場の活性化と健全化を目指すなどの活動方針も決められた。一方バンプレストは11月6日から単独展を開催、新作「トレジャースコップ」と来年4‐5月向け景品を紹介した。同社はこれまで3ヶ月に一度の割合だった単独展を2ヶ月に一度のペースにする予定。

 8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はセガ社のCG格闘ゲーム「バーチャファイター 4」(5回目)、2位はイオリス/サンAMの「ザ・キング・オブ・ファイター2001」。 TVゲーム完成品部門……1位はナムコの太鼓叩き音楽ゲーム機「太鼓の達人 2」(7回目)、2位はセガ社の「ダービーオーナーズクラブ 2000」。 TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位は日立ソフトウェアの写真シール機「劇的美写」(17回目)、2位はオムロンの「シャイニーショット」。


 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。