2001年1月1日号

Last updated on December 23, 2000

特報

 カプコンゲームに基づくアトラクション「バイオハザード4Dエクスキュート」が完成した。
 ラスベガス大通りに「ロンドンアイ」を超える世界最大の観覧車を作る計画が発表された。

海外

 ドイツ連邦議会は、AMゲーム場への未成年者入場制限を緩和することを検討している。
 2月8日に完成する米国アナハイムのディズニーランドリゾートの概要が明らかになった。

国内

 AOU全国大会に伴う協会長会議で、消費税転嫁をめぐる論議が今年も繰り返された。
 ウェップシステムと子会社の東洋テクトロンが民事再生手続きを申請し、事実上倒産した。


2001年1月1日号のニュースダイジェスト

AOU全国大会で、上は有料店表彰を受けたオペレーターたち。下は協会長会議の報告を聞く参加者たち

ベストヒットゲームズ

TVゲームソフトウェア1位はカプコン「カプコンvsSNK」、完成品タイプではセガ社「ダービーオーナーズクラブ」。

10年前の主なニュース

 カラオケ最大手の第一興商が風営法違反(未成年者への酒類提供)で書類送検された。電通プロックスは立体映像装置「デルビジョン」の米国での独占販売権を米国WDIM社に与えた。第6回ピンボールエキスポで、アルビン・ゴットリーブ氏が業界復帰を表明した(1991年1月1‐15日号)。

20年前の主なニュース

 全日本遊園協会(JAA)は12月4日名古屋で開かれた臨時総会で解散した。これを受けてまず日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)が設立総会を開き、全日本遊園施設協会(JAPEA)と日本アミューズメントオペレーター協会(NAO)はそれぞれ設立準備を進めることになった(1981年1月1‐15日号)。

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【ニユースダイジェスト】

 1.カプコンの家庭用ゲームソフト「バイオハザード」シリーズに基づくアトラクション「バイオハザード4Dエキスキュート」が完成、11月28日報道陣に公開された。99年11月に制作発表され、1,500百万円かけて制作されたもので、2001年春には国内5ヵ所で公開される。このアトラクションは偏光グラスを使う立体CG映像と、仕掛けが組み込まれた座席部分から成るもので、上映時間は17分半。カプコンが総監修し、デジタルアミューズが制作を進めてきた。

 2.米国ラスベガス大通りに世界最大の観覧車「ボイジャー」(高さ158m)が2002年夏にも出来ることになった。英国「ロンドンアイ」(高さ135m)よりさらに大きいもので、16人乗りのカプセルが35個あり、24分で一周する。アウトランドデベロップメント社が計画し、プレミアライド社が建設を担当する。場所と資金計画が決まれば2001年夏にも着工する予定。

 3.ドイツ連邦議会は遊技場に入場できない年齢を18歳未満から16歳未満へと引き下げることを検討中である。ドイツではもともと射幸遊技場しかなかったのに、最近では射幸遊技機(ギャンブル機の一種)を設置せずもっぱらAMゲーム機しか設置していないゲーム場が増えてきたためで、AMゲーム場には年齢制限が必要でないとの論議も出てきている。

 4.1955年以来人気を集めてきた米国ディズニーランドに、第2パーク「カリフォルニアアドベンチャー」が加わり、ディズニーランドリゾートに発展する予定だが、これらは2月8日にすべて揃うことになった。新たに加わるのは第2パークのほか、ダウンタウンディズニーと、ディズニーのオフィシャルホテル3ヵ所。入園者は50%以上増加し、営業利益も1億5千万ドル上乗せすることになる、と見られている。

 5.AOU全国大会が11月16日、佐賀県の嬉野温泉で開かれ、全国の協会長会議も開かれたが、協会長会議ではゲーム場で転嫁できない消費税の問題について前年と同様の議論をしたことが明らかになった。1ゲーム100円を110円とする外税方式も現実的ではなく、内税方式で売上を上げていくというのも現実的ではない、と不満だけが残る話し合いとなったようだ。

 6.ウェップシステム(東京都新宿区西新宿)とその子会社の東洋テクトロン鰍ェ11月27日、民事再生手続き開始を申請した。負債総額は2社合わせて約39億円。ウェップシステムは84年創業、85年設立のゲーム機メーカでSCロケなどの運営、家庭用ゲームソフトの開発も手がけた。東洋テクトロンは東北、北海道を中心としたシングルロケのオペレーター会社。PS用ゲームソフト「クールボーダーズ」でも知られている。

 7.SNKの格闘ゲームを網羅した本「オールアバウト・SNK対戦格闘ゲーム1991‐2000」が電波新聞社から発売となった。91年の「餓狼伝説」から「ザ・キング・オブ・ファイターズ2000」まで各タイトルを詳しく説明するもので、スタジオベントスタッフが編集・発行した。先に発行された「カプコン対戦格闘ゲーム」に続くAAシリーズ第2弾で、あらゆるデータが掲載されている。

 8.「ゲームマシン」チャートから。TVゲームソフトウェア部門……1位はカプコンの対戦格闘ゲーム「カプコンvsSNK」(7回目)、2位はセガ社「バーチャストライカー 2バージョン2000」。TVゲーム完成品部門……1位はセガ社の競走馬育成ゲーム「ダービーオーナーズクラブ」(18回目)、2位はセガ社「東京バス案内」。TVゲーム機以外のアーケードゲーム機部門……1位はオムロンの写真シール機「フラッシュショット」(9回目)、2位はメイクソフトウェア「フォト&シール・クルクル」。

 9.「ゲームマシン」年間チャートの1位は、TVゲームソフトウェア部門でナムコの格闘ゲーム「鉄拳タッグトーナメント」、完成品部門でセガ社の音楽ゲーム機「サンバDEあみーご」、その他のアーケードゲーム機部門でメイクソフトウェアの写真シール機「フォト&シール・キララ」となった。TVゲームについては「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」のタイトルが贈られる。

 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきました。