2015年6月1日号 Last updated on May 15, 2015
特報
 「妖怪ウォッチ」ヒットして、バンナム3月期は大幅増益に。

 セガサミー、大幅赤字でリストラ、リゾーツ事業に先行投資。

海外
 米国フロリダ州は州法改正して、賭博ゲームを明文化。

 米国ディズニー社第2・四半期、テーマパークが牽引して好調。

国内
 消費税率アップによりゲーム場、軒並み減収(1社除く)。

 コナミは黒字回復し、10月にコナミHDに改称予定。。


2015年6月1日号のニュースダイジェスト
 写真上は台湾GTI2015で、上は開会式のテープカットのもよう。下は今回新たに設けた「ゲーミングゾーン」(博奕特區)の説明版。


30年前の主なニュース

 米国AAMAがコピー対策で、写真対比できる冊子を作成した。ゲーミングのIGBE(ラスベガス)にシグマが出展、「ザ・ダービー」を紹介した。「大鳴門橋」完成記念に遊園地「おのころアイランド」開園。ショウエイが倒産した。(1985年6月1日号)

40年前の主なニュース

 フジグループのフジリースが「カジノプラザ」の店名でロケーションを増加中だ。鬼怒川温泉ホテルで「夢のラスベガス」模擬ショーが催された。マックス・ブラザーズが新社屋を披露した。(1975年6月1日号)



【ニユースダイジェスト】


 .米国フロリダ州の州議会上院で4月23日、「ファミリー・アミューズメント・ゲーム・アクト」(SB268)という法案が39対1で可決、リック・スコット州知事の署名を待つだけとなった。同州では氾濫する「インターネットカフェ」と称するTV賭博ゲーム営業の根絶を図るため、13年4月に「スウィープステイクス一掃法」(HB155)を可決、施行したが、賭博営業をなくすることができなかっただけでなく、本来問題のなかったアーケードゲーム場まで禁止したため混乱が続いていた。新たな州法「SB268」はTY賭博ゲームをスロットマシン、ブラックジャック、ポーカーなどカジノゲームの絵柄を使うカジノスタイルのゲームで、スキルが介在しないものと定義、これらを使用した場合の罰則を60日以下の禁錮、500ドル以下の罰金と定めた。クレーンゲームなどの景品価格は一回5.25ドル(改正前は75セント)まで引き上げた。7月1日施行の予定。

 .バンダイナムコHDは5月8日、15年3月期決算を発表、売上高は11%増の5,654億8千6百万円、経常利益は25%増の593億8千3百万円、最終利益は50%増の375億8千8百万円と大幅な増収増益だった。「妖怪ウォッチ」などキャラクターを軸に玩具・ゲームが伸ばした。部門別でトイホビーの売上高は24%増の2,309億円、営業利益は62%増の170億円、コンテンツ(SNS・スマホ用、家庭用ソフト、業務用)の売上高は3%増の2,880億円、営業利益は10%増の409億円、ゲーム場の売上高は5%減の555億円、営業損失は22億円(前年は同8億円)、その他の売上高は1%減の270億円、営業利益は11%減の14億円。ゲーム場は国内が10増19減の202店、海外は2増3減の35店。16年3月期は売上高5,300億円、経常利益460億円、最終利益300億円を見込んでいる。

 .セガサミーHDは5月11日、15年3月期決算を発表、売上高は6%減の3,549億2千百万円、経常利益は58%減の169億9千3百万円、最終損失は112億5千8百万円(前年は307億2千百万円の黒字)と大幅赤字に転落した。減損損失や解体費用引当金繰り入れ、早期割増退職金などの特別損失を159億円計上した。部門別で7号遊技機の売上高は18%減の1,492億円、営業利益は43%減の257億円、業務用機器の売上高は4%増の454億円、営業損失は25億円(12億円)、ゲーム場の売上高は4%減の414億円、営業損失は9億円(6千万円の利益)、家庭用の売上高は11%増の1,117億円、営業利益は93%増の40億円だった。業務用国内の売上高は3%減の317億円、海外は32%増の79億円。ゲーム場は国内が6増6減の198店舗、海外が2店舗。なおリゾーツ事業に先行投資を継続している。16年3月期は売上高4,200億円、経常利益250億円、最終利益190億円を予想している。

 .コナミは5月8日、15年3月期決算〔米国基準〕を発表、売上高が0.3%増の2,181億5千7百万円、営業利益が88%増の144億5千百万円、株主帰属の最終利益が147%増の94億7千9百万円と前年の赤字から大きく回復した。分野別では、デジタルエンタテインメント(モバイル、家庭用、業務用、カードゲーム)の売上高が7%減の969億円、営業利益が13%増の132億円、健康サービスの売上高が4%減の733億円、固定資産減損費用計上により営業損失が77%減の9億円、ゲーミングシステムの売上高が7%増の338億円、営業利益が14%減の63億円、遊技機の売上高が154%増の146億円、営業利益が3億円(前年は19億円の損失)。なお業務用は「麻雀格闘倶楽部」シリーズなどが安定稼働した。16年3月期は売上高2,280億円、営業利益170億円、株主帰属の最終利益95億円を予想している。株主総会の議決を経て、10月1日付でコナミホールディングスに改称する予定。

 .タイトーの親会社である、スクウェア・エニックス・ホールディングスは5月12日、15年3月期の決算を発表、売上高が8%増の1,678億9千百万円、経常利益が36%増の169億8千4百万円、最終利益が49%増の98億3千百万円と大幅な増収増益だった。家庭用ゲームソフトのダウンロード販売などが好調だったが、アミューズメント(機器販売とゲーム場運営)は大幅な減収減益だった。分野別でデジタルエンタテインメントの売上高は18%増の1,119億2千6百万円、営業利益は61%増の172億7千6百万円、アミューズメントの売上高は13%減の407億千5百万円、営業利益は20%減の36億千5百万円、出版の売上高は13%増の115億4千7百万円、営業利益は41%増の32億4千百万円、ライツ・プロパティの売上高は6%増の39億9千7百万円、営業利益は4%増の11億6千百万円だった。16年3月期は売上高2,000~2,200億円、経常利益170~250億円、最終利益110~180億円を見込んでいる。

 .ラウンドワンは5月8日、15年3月期決算を発表、売上高は0.4%減の839億5百万円、経常利益は21%減の61億5千万円、純損失は45億6千8百万円(前年は196億8千百万円)と2年連続赤字だった。国内2海外2の計4店増やして、国内113海外5の計118店舗になった。部門別はなくサービス別売上高は、ボウリング場が10%減の245億円、ゲーム場が4%増の365億円、カラオケが3%増の86億円、スボッチャが5%増の115億円、その他が変化なく27億円。無料シャトルバスによる送迎を拡大したが、ボウリング場が引き続き落ち込んだ。消費税率アップによりゲーム場が軒並み売上高を減らしている中、ゲーム場の売上をアップさせた点は注目される。繰延税金資産の取り崩しや減損損失等が発生したが、財務体質の強化に努めた結果、実質無借金になったとしている。16年3月期は売上高850億円、経常利益61億5千万円、純利益12億円を予想している。

 .カプコンは5月7日、15年3月期決算を発表、売上高は37%減の642億7千7百万円、経常利益は1%減の108億5千百万円、最終利益は92%増の66億千6百万円と大幅な減収増益だった。家庭用は「モンスターハンター4G」で伸ばしたが、パチスロ部品は出荷延期を余儀なくされた。分野別ではデジタルコンテンツ(家庭用、モバイルなど)の売上高が31%減の453億円、営業利益が127%増の102億円、ゲーム場は1増1減の33店で、売上高が13%減の92億円、営業利益が42%減の9億円、AM機器(大半がパチスロ部品)は新作がなく、売上高が67%減の75億円、営業利益が62%減の27億円、その他(出版やキャラクターグッズ)の売上高が17%減の21億円、営業利益が34%減の6億円だった。16年3月期の業績は売上高が760億円、経常利益が117億円、最終利益が77億円と大幅増収増益を見込んでいる。

 .アドアーズは5月12日、15年3月期決算を発表、売上高は2%増の233億9千9百万円、経常利益は53%減の5億5千百万円、純利益は51%減の4億6千百万円と増収にもかかわらず大幅減益だった。介護事業などを展開する日本介護福祉グループを11月に取得したため。部門別では、アミューズメント(ゲーム場と景品)の売上高が9%減の151億3千8百万円、営業利益が35%減の8億6千3百円、不動産の売上高が17%増の58億3千9百円、営業利益が18%減の4億千4百万円、店舗建築の売上高が24%増の17億4千8百万円、営業利益が65%増の1億2千4百万円、新たに加わった介護の売上高が6億6千9百万円、営業損失が4千8百万円。ゲーム場は4店減って期末に55店舗となった。16年3月期は売上高250億円、経常利益5億円、純利益3億円を見込んでいる。

 .SDエンターテイメントは5月12日、15年3月期決算を発表、売上高は11%減の73億6千3百万円、経常利益は53%増の1億7千8百万円、当期利益は2億8千5百万円(前年は4億8千4百万円の損失)と、減収ながら黒字回復した。分野別売上高は、3店減って17店となったゲーム場が23%減の24億4千4百万円、14ヵ所あるフィットネスクラブが4%減の22億8千百万円、1センター減って9センターになったボウリング場が7%減の11億3千5百万円、4ヵ所24スクリーンある映画館など施設が10%増の10億7千百万円、その他3店減って6店となったカフェなどが12%減の4億2千9百円だった。16年3月期は連結決算になり、売上高88億円、経常利益3億2千万円、最終利益2億8千万円を予想している。

 10.米国ウォルト・ディズニー社は5月5日、第2・四半期(1-3月)決算〔米国基準〕を発表、売上高は7%増の124億6千百万ドル、営業利益は4%増の34億8千2百万ドル、純利益は10%増の21億8百万ドルと引き続き好調だった。部門別でメディアネットワークス(ケーブルTV)の売上高は13%増の58億ドル、営業利益は2%減の21億ドル、パークス&リゾーツ(テーマパーク)の売上高は6%増の37億ドル、営業利益は24%増の5億ドル、スタジオ・エンタテインメントの売上高は6%減の16億ドル、営業利益は10%減の4億ドル、消費者向け製品の売上高は10%増の9億ドル、営業利益は32%増の3億ドルで、米国内で好調だったテーマパーク部門が全体を牽引した。3月までの半年(中間期)での連結売上高は8%増の258億ドル、営業利益が10%増の70億ドル、純利益が14%増の42億ドルだった。

 11.任天堂は5月7日、15年3月期決算を発表、売上高は4%減の5,497億8千万円、経常利益は約12倍の705億3千万円、最終利益は418億4千3百万円(前年は232億2千2百万円の赤字)で4年ぶりに黒字に転じた。円安による為替差益(340億円)が押し上げた。海外売上高は4,147億円、同比率は75%。「DS」シリーズは873万台販売、ゲームソフトは6,274本売れた。「Wii U」は338万台販売、ゲームソフトは2,440万本売れた。同社はDeNAと組んでスマートフォンなどスマートデバイス向けゲームアプリを年内にも発売する。またユニバーサルスタジオなどを展開する米国ユニバーサルパークス&リゾーツ社と提携、「スーパーマリオブラザーズ」など任天堂のキャラクターを使ったアトラクションを共同開発することも明らかにした。なお16年3月期は売上高5,700億円、経常利益550億円、最終利益350億円を見込んでいる。

 12.コーエーテクモホールディングスは4月30日、15年3月期決算を発表、売上高は1%増の377億9千9百万円、経常利益は27%増の135億6千5百万円、最終利益は36%増の94億3千4百万円と、経営統合以来最高の業績になった。売上高の内訳は家庭用ゲームソフトが約248億円、オンライン・モバイルゲームが67億円、イベント・メディアライツが27億円、パチスロ機液晶ソフトが20億円、ゲーム場運営が15億8千4百万円、その他7億円となっている。子会社のコーエーテクモウェーブが担当するゲーム場は現在関東から九州にかけて16ヵ所あり、14年3月期に17億9千6百万円あった売上高は12%も下がったことになる。またゲーム場の営業利益は94%減の5百万円だった。同社では、「グループIPを活用したイベントの開催や主力店の大規模リューアルなどに取り組んできたが、消費税率引き上げに伴う影響もあり、既存店売上高は軟調に推移し、一部店舗の整理を進め、減収減益になった」としている。

 13.「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エス・ジェイ(USJ)と日本航空(JAL)は5月11日、両社が「コーポレート・マーケティング・パートナーシップ契約」を締結、JALがユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルエアラインとなり、両社による共同マーケティング活動を展開することになったと発表した。これに伴い、JALはアトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」に協賛、国内外に広がる送客力を最大限活用して、共同マーケティングを行なう。具体的には、マイレージバンクの特典として、スタジオパス(通常営業分)への交換を7月に開始、また特別エクスプレスパス付き航空券を6月下旬から発売するほか、パーク内の「スポンサーラウンジ」(後日発表)の提供も行なう。USJは今年1月、超高層ビル「あべのハルカス」を運営する近鉄グループホールディングスとも提携、人気アニメ・ゲーム「妖怪ウォッチ」をテーマとしたイベントなど展開している。

 14.セガ・エンタテインメントは4月25日、新事業となる「キッズビー」の1号店を横浜市北区のショッピングセンター「港北みなも」の3階にオープンした。同社が手掛ける「セガワールド」などのゲーム場、「ビーズ」などのダイニングダーツバーに続く、第3の基幹事業として位置づけ、同社がめざす「3世代のファミリー向けアミューズメント業界索引」の足掛かりとするもの。中核となる本格ダイニングビュッフェの高い顧客満足度を実現するため、一流レストラン出身の調理人を多数雇用したほか、女性従業員によるアイデアを各所に採用するなど女性視点で安心・安全にこだわったキッズ向け遊具を特徴にする。営業面積約1,300㎡に246席設け、80種の食事を用意。パーティールーム3室、大型遊具9ゾーン/キッスマーケット(ゲーム機15台)なども備える。平日の大人基本料金1,800円、休日なら2780円など。営業時間10時半から22時まで。




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