2008年7月1日号Last updated on June 17, 2008
特報
 JAMMA法人20周年目で木村副会長らが表彰を受けた。

 ATEI09の同時期、近くで小さな展示会が開かれる。

海外
 ディカプリオ主演でブッシュネル氏の伝記映画「アタリ」が制作される。

 米国東海岸に本格遊園地「ハードロックパーク」が完成した。

国内

 テクモの板垣伴信部長がテクモを提訴した。

 アルゼ対ケイエム企業訴訟はケイエム勝訴で終了した。


2008年7月1日号のニュースダイジェスト
写真はセガ社新作展(大阪)にて、上は映画とタイアップしたTVガンゲーム機「ランボー」、下は金魚すくいを再現した子ども向けメダルゲーム機「屋台村」を試しているようす。

20年前の主なニュース

 遠藤嘉一氏の卆寿を祝うとともに業界の先駆者たちを忍ぶ催しが浅草で開かれた。タイトーアメリカ社はDB会合を通じ鈴木義治新社長を紹介した。JAMMAはNHKに協力し、ハイビジョンシステムの講習会を開いた。タイトーは新作展で「功里金団」などを紹介した。(1988年7月1日号)

30年前の主なニュース

 タイトーは新作展で「スペースインベーダー」など、話題作を揃えて披露した。タイトーは77年度法人申告所得でついにセガ社を追い越した。「デスレース」電気用品取締法違反(無認可製造・輸入)の疑いで、神奈川県警がボナンザなど2社4名を逮捕、17名を取調べた。(1978年7月1日号)

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【ニユースダイジェスト】

 1.日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)では5月27日、89年6月に通産省(現経産省)関係社団法人となって以来20年目を迎えるのを機に、ホテルオークラで記念イベントを催し、木村雅三副会長(総商社長)に経産大臣表彰、林隆副会長(タイトー副社長)と石川祝男副会長(バンダイナムコゲームス社長)に製造産業局長表彰、神宮寺憲人理事その他計8名にJAMMA会長表彰を贈った。JAMMAはJAA分裂を受けて81年1月に発足、AMゲーム機業界の拠点としての基礎を作ったが、業者団体が法人格を取得する方法が他になかったので、形式上社団法人となった。19年前からこれまでずっと役員に就いているのは17名中、木村氏ただ一人となっている。

 2.米国パラマウント映画社は6月6日、ノーラン・ブッシュネル氏の伝記映画「アタリ」を、レオナルド・ディカプリオの主演で製作することを明らかにした。ブッシュネル氏は1972年にアタリ社を設立、業務用「ポン」を発売してTVゲームビジネスの創始者となった(その経緯は小社単行本「それは『ポン』から始まった」に詳しい)。映画化権については激しい争奪戦の末、ブライアン・ヘッカーとクレイグ・シャーマンがユニークなストーリーを公正に描くことでブッシュネル氏の同意を得て、脚本化することになった。ディカプリオはハワード・ヒューズを描いた「アビエイター」(04年)など伝記映画に意欲を燃やしており、かれの制作会社、アピアンウェイ社も参加する。

 3.英国ATEI09(1月27−29日、ロンドン)に合わせて、もうひとつ別の展示会「インターゲームエキスポ09」(1月26−28日)が、すぐ近くのイビス・ロンドンホテルで開催されることになった。これを計画した業界誌「インターゲーム」によると、「世界的な展示会で、出展料がもっと安いもの」を求める、数多くのATEI出展社の要望により「飾り気のない、実質本位の展示会」を主催することになった。会場はATEI会場から歩いて約10分のホテルの一階で、6月初めに出展募集を開始したとしている。ATEIおよび併催のICEなどを実際運営しているクラリオンゲーミング社は、この動きに対して「全力を挙げて対抗する」との声明を出した。

 4.米国サウスカロナイナ州マートルビーチという東海岸の都市に、ハードロックカフェ社が初めて手がけたテーマパーク「ハードロックパーク」(56万u)が完成、4月からの「サウンドチェック」という名のソフトオープンに続き、6月2日に正式開園した。「ロック&ロール・ヘブン」など6つのゾーンに、「胸いっぱいの愛を」の音楽とともに疾走するローラーコースター「レッドツェッペリンライド」など、40以上もの遊園施設・アトラクションを盛り込んでおり、年間3百万人の大人の入園を見込んでいる。投資額は4億ドルで、米国でも10年ぶりの本格的テーマパークの誕生となっている。

 5.テクモのゲームソフト開発部門、チームニンジャの板垣伴信部長が6月3日、未払いの成功報酬と慰謝料計1億4千8百万円の支払いを、テクモに求める訴えを東京地裁に5月14日付で起こした、と発表。また7月1日付で退社することも明らかにした。テクモは翌日、これらは板垣部長の一方的な主張にすぎないとするコメントを発表した。板垣伴信執行役員(当時)がセクハラ行為を行なったとして、元女子社員が損害賠償を求めていた訴訟で、東京高裁は5月22日に控訴を退けたが、審理の中でテクモにおいて「社会通念上容認しがたい行為が繰り返し行われていた」ことも明らかになったため、同社は板垣氏に対し懲戒処分などを行い、再発防止に努めてきたとしている。

 6.アルゼは5月26日に08年3月期決算を発表、売上高は103%増の721億円、経常利益は222億円(前年は68億円の赤字)、最終利益は309%増の375億円と回復した。七号遊技機は売上高が114%増の660億円で、営業利益は335%増の246億円、海外カジノ用と8号ゲーム場用遊技機は売上高が70%増の44億円で、営業利益は14億円(13億円の赤字)など。ウィン・リゾート関係のみなし売却益160億円および子会社の固定資産の売却益35億円の特別利益と、棚卸資産評価損など22億円の特別損失を計上した。09年3月期は売上高750億円、経常利益259億円、最終利益150億円を見込んでいる。アルゼは6月9日、これら決算を大幅に修正した。

 7.アルゼはケイエム企業に違約金14億千2百万円を支払い、両社間の訴訟は終わったことが判明した。アルゼはシグマを子会社にした00年2月に米国シグマゲーム社を買い取る契約をしたが、アルゼによるゲーミング許可手続きが間に合わず実施できなかったため、ケイエム企業(真鍋勝紀代表)が02年10月アルゼに対し3千万ドルの違約金支払いを求めて提訴したもの。東京地裁は06年1月に訴えを認め、東京高裁は06年10月にアルゼの控訴を退けるとともに、(アドアーズが真鍋氏相手に起こしていた20億7千4百万円の貸付金返済訴訟をアルゼが継承した)アドアーズ債務の相殺を認めた。この件で最高裁は07年10月にアルゼの上告不受理を決定、08年2月にやっと手続きがすべて終了した。

 8.セガサミーホールディングスは6月9日、サミーとセガ社で88.09%所有してきたエスアイエレクトロニクス(本社東京都港区、山田順久社長)の株式を7月1日付で加賀電子に売却することを決めた。金額は明らかにされていない。SIエレクトロニクスはセガ社の完全子会社として92年4月に設立され、01年8月にサミーの子会社となったもので、主に「ドリームキャスト」用画像処理チップを利用して、7号遊技機の液晶表示装置や「アトミスウェーブ」基板などを製造していた。加賀電子はこれを子会社として取得し、グループの中で生かすとしている。




 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。