2005年11月15日号

Last updated on November 8, 2005

特報

 タイトー「ダイノキング」に対しセガ社は特許に基づき仮処分を申請した。

 大阪地裁はSNKプレイモアの訴えを退けた。

海外

 アトラスは米国スターン社のフリッパーを国内販売することになった。

 米紙「バラエティ」で「パックマン」が100人の芸能人に選ばれた。

国内

 「ドンキホーテ」六本木店屋上に建設中の「ハーフパイプ」に反対運動も。

 セガ社とバンプレストがそれぞれ新作展を開いた。


2005年11月15日号のニュースダイジェスト
写真はバンプレスト新作展(大阪)で、上はアミューズメント本部の(左から)柳下邦久GM、吉田昌稔本部長、柳田一利副本部長。下は「キン肉マン・マッスルグランプリ」を試しているようす

10年前の主なニュース


 英国の新免許税AMLDは、複数プレイヤー用機械について決着した。タイトーと京セラマルチメディアは通信カラオケ「X−55」への本格配信を開始した。SNKは新作展で「サムライスピリッツ斬紅郎無双剣」を披露した。タイトーを退社した中西昭雄氏の慰労会が開かれた。カプコンは約100名の人員整理を実施した。(1995年11月15日号)

20年前の主なニュース


 都道府県のオペレーター協会の連合会(AOU)が設立され、初代会長に中西昭雄氏が選ばれた。NAOは4年7ヵ月目で解散した。SC遊園協会は自主規制制定を検討した。米国アタリゲームズ社は1−4人用で途中参加できる「ガントレット」を出荷した。日高商会の高畑吉秀社長が死去した。(1985年11月15日号)

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【ニユースダイジェスト】

 1.セガ社は11月4日、業務用ゲーム機「甲虫ムシキング」に関する特許が侵害されているとして、タイトーの業務用ゲーム機「ダイノキングバトル」の製造・販売差し止めを求める仮処分を10月28日東京地裁に申請したことを明らかにした。セガ社の特許はじゃんけん方式のコンピューターゲームに関するもので、02年8月に申請、04年3月に公開、今年8月26日に登録された(発行日は11月2日)。「甲虫ムシキング」は03年1月に出荷されて以来、ヒットしており、また同社は今年9月から同様の「古代王者恐竜キング」も出荷している。恐竜ゲームを推進してきているタイトーは、韓国のDゲート社が開発した「ダイノキングバトル」を10月に出荷したばかりで、「セガ社の申し立て原因になる事実はなく、審尋の場で正当性を主張したい」としている。

 2.タイトーは11月2日、9月中間期業績を売上高が410億円(4月の前回予想では450億円)、経常利益が10億円(22億円)、中間損失が31億円(10億円の利益)になる見込みと大幅下方修正した。ゲーム場収入が既存店で前年同期比7パーセントと伸び悩み、業務用販売も伸びず、予定していたパチスロ機のOEM生産も受託できなかった上、9月28日付でスクウェア・エニックスの子会社となったので、保有資産の整理を進めた結果、41億8千4百万円(うち20億円は差入保証金の貸倒引当金)の特別損失を計上することになったことによる。親会社となったスクウェア・エニックスも中間期と通期業績予想を上方修正(純利益のみ)しているが、タイトーが加わった通期でもこれらタイトー業績の影響を受けないもようだ。

 3.SNKプレイモア初の本格的パチスロ機「メタルスラッグ」の発売直前に、アルゼが自社特許に基づきSNKプレイモアに対する仮処分を申請するとともに、その旨ウェッブサイトに掲示したことは不法行為だ、としてSNKプレイモアがアルゼに損害賠償を求めていた訴訟で、大阪地裁の山田知司裁判長は10月31日、この文書掲示自体は違法とは言えない、として訴えを全面的に退ける判決を出した。原因となった特許(第3056742号)について、「メタルスラッグ」は特許を侵害してない、とする東京地裁判決が7月7日に出されている。しかし、その東京地裁判決も確定しておらず、また特許についての審理も今回の裁判では行なわれておらず、単に門前払いしたことになる。

 4.コナミは11月7日、9月中間連結決算(米国基準)を発表するとともに、持株会社制への移行を発表した。中間決算は売上高が前年同期比1.9%減の111,870百万円、営業利益が37.0%減の7,462百万円、中間利益が6,964百万円(前年1,626百万円)で、タカラ株式の売却益63億円が支えた。部門別では家庭用、玩具、業務用を含めたデジタルエンタテインメントで売上高が2.7%増の66,671百万円、営業利益が5.3%増の13,048百万円だったが、カジノ用ゲーミング機は売上高が19.9%減の4,727百万円と振るわなかった。業務用では「麻雀格闘倶楽部4」、「スリルドライブ3」が好調で、下期「ベースボールヒーローズ」など新作を投入する。

 5.持株会社への移行については、まず06年2月末に子会社のコナミスポーツがコナミスポーツライフを株式交換方式で吸収合併し、「コナミスポーツ&ライフ」(KSL)と商号変更し、それを3月初めにコナミが株式交換方式で完全子会社化する。さらにコナミの家庭用、業務用などを3月末に分割し、新会社「コナミデジタルエンタテインメント」(KDE、本社東京・六本木、田中富美明社長)を設立する。現在のコナミは持株会社となり、KDEは海外子会社を含むデジタルエンタテインメント部門と、KSL部門、そしてゲーミング部門の3部門を統括することになる。コナミでは「市場変化に即応できるグループ経営体制」だとしている。

 6.セガ社は11月初めに(1−2日東京、4日大阪)新作展を開催し、リンドバーグ基板に基づく「サイファイ」(06年4月予定)、「パワースマッシュ3」(来春予定)を実物で披露し、それ以降になる「アフターバーナークライマックス」、「バーチャファイター5」を映像で紹介したほか、アトミスウェーブ用の新作、SNKプレイモア開発の「メタルスラッグ6」(2月出荷予定)を出品した。うち「パワースマッシュ3」はヒット確実と見られているが、基板キットでもOP価格が約60万円もする。なお多人数用メダルゲーム機「アミー漁」は、上からのプロジェクト投影による70インチ水平スクリーンを舞台にするもので、魚を取るつもりでメダルを増やすというこれまでにないタイプ。

 7.バンプレストは10月25日に東京で(27日に大阪で)新作展を開催し、12月出荷の「超ドラゴンボールZ」、来春出荷予定の「キン肉マン・マッスルグランプリ」とTVゲーム2タイトルと、カード対戦ゲーム機の「NARUTOナルティメットカードバトル」を紹介した。うち初披露の「キン肉マン・マッスルグランプリ」は、家庭用ソフトメーカーのアキが初めて業務用新作として開発しているもので、システム256を使用した2D風のCG格闘ゲーム。「超ドラゴンボールZ」と異なり、ICカードを使用しないため、その分価格は低くなるとのこと。「ナルティメットカードバトル」はまだ試作品段階だが、早くも需要が見込まれている。

 8.アトラスは11月1日、米国スターンピンボール社のフリッパーの国内独占販売権を得たことを明らかにした。すでに日本で今年7月中旬から「シンプソンズ・ピンボールパーティー」、9月下旬から「ソプラノズ」を発売しており(OP価格各78万円)、今後も継続してスターン社フリッパーを販売していくとしている。フリッパーは米国でも90年代前半までゲーム場で親しまれていたが、TVゲームの人気に押されてその後衰退しており、メーカーもいくつかあったが、現在ではスターン社のみとなっている。アトラスではゲーム場だけでなく、ダーツバーやプールバーなどで特に人気があるとして、供給を決めたとのこと。

 9.東京・六本木のビルの屋上に絶叫マシンが建築中で、地元住民からは建設反対の声も上がっている。これはインタミン社(本社スイス)が開発し、米国デンバーにある遊園地「シックス・フラッグス・エリッチ・ガーデンズ」に04年5月に初めて建設されたものと同じ遊園施設「ハーフパイプ」で、12人乗りのボードがリニアモーター駆動で、全長52メートルのU字型コース(高さ21メートル)を最大時速約60kmで、約1分間反復走行するというスリルライド。座席部分も回転する。「ドンキホーテ」六本木店(8階建て)の屋上に、日本法人のインタミンジャパンが建設し、12月下旬から昼夜を通じて運営する予定。建築確認など法的な許可を得ているが、商店街を含む地元住民らは、騒音や環境悪化を理由に建設に反対している。

 10.米国の有名な芸能誌「週刊バラエティ」は10月17日発売号で今年創刊100周年になることから、この100年で最も米国人を楽しませた100人の芸能人を選んで発表したが、それにアニメーションから「ミッキーマウス」などいくつか選ばれているだけでなく、TVゲームのキャラクター「パックマン」が含まれていることが分かった。「パックマン」については、「1981年、この日本から来た黄色の小さいやつが、人びとを熱狂の渦に巻き込みながら、TVゲーム時代へと案内した。最初に市場に出たのは『ポン』だったが、『パックマン』はその変わらぬ笑顔と果てしない食欲とで独特の個性を持ち、ゲーム場に通うあらゆる年齢の人びとをとりこにした」などと書かれている。



 ◎ 業界紙「ゲームマシン」は1974年以来、TVゲーム機を含む業務用アミューズメントマシン、遊園施設などに関する業界ニュースを、月2回のペースで伝えてきましたが、印刷媒体は2002年6月一杯で休刊しました。